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チリで発見された恐竜、尻尾の先端に7つの刃がついていた

チリで発見された恐竜、尻尾の先端に7つの刃がついていた
Twitter/Laura Geggel

南米のチリで、非常に珍しい尻尾をしている恐竜の化石が発見され、12月1日に研究結果が発表された。

 

相手を切り裂くために使用か?

 

そもそもステゴサウルスやアンキロサウルスなどは、尻尾の先端に棘のようなものがついていたり、または棍棒のように使う尻尾を持っていたりする。

 

しかし南米チリの最南端で発見された恐竜の化石には、尻尾に7つの刃が並んでいたという。

 

この尻尾は捕食者を切り裂くために使われていたと考えられており、このような特徴は今までの恐竜には見られなかったものだと言われている。

 

体の大きさは犬サイズ

 

この恐竜は、ステゴサウルスに似ていたことから研究者によって「ステゴウロス(stegouros elengassen)」と名付けられた。

 

「ステゴウロス」は草食恐竜で、鼻先から尻尾の先端までは約2メートル。背の高さも人間の太ももあたりしかなく、犬ほどのサイズだったと考えられている。

 

この化石は約7200万年前から7500万年前のもので、骨の癒合の仕方から見て大人のものとみられるという。

 

アンキロサウルスに近い種

 

チリ大学の古生物学者であるAlex Vargas氏らの研究チームは、頭蓋骨の断片を調べ、5種類のDNA分析を実施。

 

しかし、意外なことにステゴサウルスとは遠縁で、むしろ南半球では珍しい、戦車のような体をしたアンキロサウルスの仲間だったことが明らかとなる。

 

またVargas氏らは、「ステゴウロス」の尻尾についても、「これは本当に珍しい武器です。子供向けの先史時代の動物に関する本は、この奇妙な尻尾を載せて更新する必要があります」と述べている。(了)

 

出典元:ABC News:New dinosaur species from Chile had a unique slashing tail(12/2)

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