老女に変装した男性、モナ・リザをケーキで汚す
ルーヴル美術館に展示されているあの「モナ・リザ」に、拝観客に紛れた不審人物が近づき、ケーキをなすりつけた。ただ、クリームで汚れたのは前面のガラスで、絵そのものは無事だった。
車椅子の老女が突然立ち上がり
それは5月最後の日曜日に起こった。かつらや化粧で老女に変装し、車椅子に乗った36才の男性が、モナ・リザの前で突如立ち上がり、手に持ったケーキを絵になすりつけたのだ。
現場に居合わせた拝観客によると、その男性は「車椅子から飛び出し」、ケーキをなすりつける前に「モナ・リザを保護する防弾ガラスを叩き割ろうとした」そうだ。
また、ケーキをなすりつけた後、あたり一帯にバラの花を撒き散らしたという。
事件直後の様子が撮影され、ツイッターに投稿されている。美術館の係員がクリームを拭き取っているのが見える。警備員に連れて行かれる男性の姿も映っている。
Someone smashed a cake on Mona Lisa… pic.twitter.com/4NpztMCJEG
— Klevis (@klevisl007) May 29, 2022
Mona Lisa Painting Got Caked By a Man Disguised as woman saying, "Some people are destroying Earth, think about Earth "
Watch full video here https://t.co/8LNn4EBV2t#monalisa #lourve #daterush #SidhuMosseWala #tabiyatfresh #TeamJohnnyDepp #AmberHeard #اسرائیلی_ایجنٹ_نامنظور pic.twitter.com/MPVz6bizn8— Yusra (@yusrali15) May 30, 2022
海外メディアによれば、男性は環境運動家らしく、両手を振り上げてフランス語でこう言ったそうだ。
「地球のことを考えよう。地球のことを考えよう。地球を破壊している人たちがいる。そのことを考えよう。全ての芸術家は、地球のことを考えろと言っている。全ての芸術家が、地球のことを考えている。だから私はこれをやったのだ。地球という惑星のことを考えよう」
地球環境保護と、モナ・リザをケーキで汚すことの直接的な関連は不明だ。この男性は逮捕され、現在、精神鑑定を受けている。
過去にも災難に遭っているモナ・リザ
モナ・リザが災難に遭うのは、これが初めてではない。古くは1911年に、ルーヴル美術館から盗まれたことがある。1956年には拝観客から酸を浴びせられ、画面下部を修復しなければならなかった。また、同年、ボリビア人青年が石を投げつけ、画面左下部の絵の具がわずかに剥がれるということがあった。
現在のモナ・リザは防弾ガラスのケースに収められている。それでも、1974年にはガラスに赤色のスプレーを吹き付けられ、2009年には陶器のコップを投げつけられたりしている。(了)
出典元:UPI:Man disguised as old woman smears cake across front of Mona Lisa(5/30)
出典元:Newsweek:Mona Lisa Cake Attacker Explains Why He Did It(5/30)
出典元:Wikipedia:モナ・リザ