プーチン大統領の「核のカバン」を持っていた男性、銃で自殺未遂か
ロシアのプーチン大統領の「核のカバン」を持っていた退役軍人が、自宅で倒れているのが発見された。
頭部に銃による傷
その男性とは、元大佐のヴァディム・ジミン氏だ。ウクライナのメディア「キエフ・ポスト紙」によれば、ジミン氏はモスクワ近郊のクラスノゴルスク市にある自宅で、倒れているところを弟に発見されたという。
ロシア国営メディアは、ジミン氏が頭部に自傷した銃創を受け、「血の海で」発見されたと伝えているそうだ。現在は病院で、集中治療を受けていると言われている。
「キエフ・ポスト紙」によれば、ジミン氏はロシアの連邦保安局(FSB)の元大佐で、指導者の「チェゲット(Cheget)」を持ち、プーチン大統領と一緒に写真を撮られたことがある人物だという。
Retired Federal Security Service (FSB) colonel Zimin, 53, was responsible for carrying the briefcase that always accompanies the president of Russia. He has held the position since his former employer, Boris Yeltsin, was the Russian Federation’s leader.https://t.co/FjrUgbtr2C pic.twitter.com/2O9sEqAmjS
— KyivPost (@KyivPost) June 23, 2022
銃で自ら命を絶とうとした?
この「チェゲット」とは、いわゆる「核のカバン」とされ、移動可能な戦略的防衛拠点として機能し、内部にプーチン大統領が核攻撃の命令を送信できるようなコードを備えているという。
ロシアの新聞「モスコフスキー・コムソモレッツ」は、ジミン氏が昨年12月に政府契約に関わる取引で、実業家から賄賂を受け取っていた疑いで拘束されていたと伝えている。
また今回の発砲事件当時、彼は現在進行中の犯罪捜査のために自宅軟禁状態にあったと報じた。
ただしジミン氏自身は、この刑事告発に関していかなる不正も否定しているそうだ。
「モスコフスキー・コムソモレッツ」はまた、ジミン氏の傷の性質から、彼が銃で自ら命を絶とうとしたとの結論に至ったと伝えている。
ウクライナへの侵攻が始まってから、ロシアではさまざまな人物の不審死が続いているが、今回の事件もそれと関係があるのだろうか?
出典元:Newsweek:Russian Official Who Carried Putin’s Nuclear Codes Found in ‘Pool of Blood’(6/23)
出典元:METRO:Colonel who carries Putin’s nuclear codes is ‘gravely ill’ after being shot(6/22)