ロシアでチェス・ロボットが暴走?子供の指を押さえ、骨折させてしまう
ロシアでチェスの試合をしていたロボットが、子供の指を骨折させてしまうという、驚くべき事故が起きた。
ロボットアームが数秒間、指を押さえる
ロシアのメディアによるとその事故が起きたのは7月19日、当時モスクワにおいてチェス・ロボットが7歳の少年と試合を行っていたという。
そして少年の駒がとられたのち、ロボットアームが突然、少年の指を数秒間押さえ続けたそうだ。
やがて、女性に続いて男性が駆けつけ、少年を解放したが、ロボットアームに挟まれた彼の指は骨折していたという。
Jesus… A robot broke kid‘s finger at Chess Tournament in Moscow @elonmusk @MagnusCarlsen
There is no violence in chess, they said.
Come and play, they said. https://t.co/W7sgnxAFCi pic.twitter.com/OVBGCv2R9H
— 🆁🆄🆂🆂🅸🅰🅽 🅼🅰🆁🅺🅴🆃 (@russian_market) July 21, 2022
子供がルール違反を犯した?
モスクワ・チェス連盟のセルゲイ・ラザレフ会長は、この事件の後、タス通信に対し「ロボットは、これまで何度もエキシビションで、動揺することなくプレーしていました」と発言。
またロシア・チェス連盟の副会長であるセルゲイ・スマジン氏によれば、ロボットは少年の駒を一つ取った後、飛びかかったように見えたという。
そして少年が、ロボットの反応を待たず、素早く反応して駒を動かそうとした、との見方を示し、次のように説明している。
「安全に関する一定のルールがあり、この子はそれに違反したようです。彼は、自分の駒を動かす時に、まず待つ必要があることに気づかなかったのです。子供が駒を動かし、その後、ロボットが答えを出すまでに時間を与えなければならないのです。しかし子供が急いだため、ロボットにつかまったのです」
とはいえ、このような事態は極めて稀で、スマジン氏の記憶でも初めてのことだという。
この少年の名前は「クリストファー」とされ、彼はモスクワで9歳以下のカテゴリーに属する30人のベスト・チェスプレイヤーの1人だと言われている。(了)
出典元:The Guardian:Chess robot grabs and breaks finger of seven-year-old opponent(7/24)