米国立公園でハイキングをしていた22歳の男性、熱中症により死亡
アメリカでも猛暑が続いているが、それを象徴するような悲劇的な出来事が報じられている。
水不足で熱中症により死亡
ABC Newsによれば、サウスダコタ州にあるバッドランズ国立公園では、極端な気温の中でハイキングをしていた22歳の男性が、水不足になり死亡したという。
ペニントン郡保安官事務所は、ミズーリ州セントルイス在住のマックスウェル・ライトさんが7月20日、友人と一緒に散策ルートを歩いていた時に倒れ、熱に晒されて体力が消耗した疑いで死亡したと明らかにした。
また一緒にいた友人もその後、治療のために病院へ搬送されたが、現在の容体は分かっていない。
日陰がなく、体力が消耗する
公園管理局長のBrenda Todd氏によれば、バッドランズ国立公園は先週、記録的な気温を記録し、7月18日には42℃に達し、7月20日には少し涼しくなったという。
Todd氏は「本当に暑い。日陰がないんです。日陰がないので、すぐに体力を消耗してしまいます。バッドランズには、一般的に言って水がありません。GPSも当てにならないし、携帯電話も通じません」と述べている。
さらに「ハイカーは早い時間に行き、水をたくさん持ってくるべきだ」と注意を促した。
テキサス州やユタ州でもハイカーらが死亡
またテキサス州のビッグ・ベンド国立公園でも7月21日、ヒューストン在住の75歳の男性が死んでいるのが発見されたという。
男性の死因は明らかになっていないが、当局は21日の午後には、登山道沿いの気温が40℃を越えていた、と声明で述べている。
さらにユタ州東部にあるキャニオンランズ国立公園でも7月19日、ハイキングに出かけていた男性の遺体が発見されたそうだ。
公園当局はこの死亡事故を受け、声明で「夏の間は、前もって計画を立て、猛暑に備えることが強く望まれる」と述べている。(了)
出典元:ABC News:22-year-old man dies from suspected heat exhaustion while hiking in Badlands(7/24)