陰謀論者のアレックス・ジョーンズ被告、銃乱射事件で自らのデマを認める
アメリカで過激なデマを主張し続け、金を儲け、大統領選挙にも影響を与えた男が、ある事件に関して自らの過ちを認めた。
デマを流し犠牲者家族も中傷
その男とはアレックス・ジョーンズ被告だ。彼はメディア会社「Free Speech Systems」を所有し、「インフォウォーズ」という番組を作り、もはや陰謀論とも言えないデマをウェブサイトで流し続けてきた。
また彼は極右の白人至上主義者たちから支持され、トランプ元大統領とも関係が深く、連邦議事堂襲撃事件の一因にもなったと言われている。しかもジョーンズ被告は番組内でサプリメントなどの製品を販売し、多額の利益を得てきた。
そして、2012年にコネチカット州ニュータウンにあるサンディフック小学校で起きた銃乱射事件も「デマ」だと断定。犠牲者の家族に対しても中傷し続けてきたという。
「今は100%、現実だと信じている」
やがて番組を見たジョーンズ被告の支持者らは、犠牲者の家族に死の脅迫や嫌がらせを続けたそうだ。
このためサンディフック小学校で犠牲になった子供、Jesse Lewis君の両親であるNeil Heslinさんと、Scarlett Lewisさんは、ジョーンズ被告を告発。
8月3日に開かれた法廷で、ジョーンズ被告は自らの主張をデマだと認め、銃乱射事件について「今は100%、現実だと信じている」と主張を翻した。
繰り返しデマを流した責任を追及
原告のHeslinさんとLewisさんは8月2日、ジョーンズ被告の謝罪では不十分であり、アメリカ史上最悪の学校銃乱射事件について繰り返しデマを流したジョーンズ被告の責任を追及する必要があると述べた。
また原告の2人は自分たちが耐えた苦しみ、死の脅威、嫌がらせについて証言し、「生き地獄」を味わったと訴え、ジョーンズ被告に少なくとも1億5000万ドルの損害賠償を求めた。
そして判決が下され、損害賠償額の金額が決められる前になって、ジョーンズ被告は「事件が実際に起きた」ことを認めたという。
他の大量殺戮事件に関してもデマ
また今回の裁判で、ジョーンズ被告は、オクラホマシティやボストンマラソンでの爆破事件、ラスベガスやフロリダ州パークランドでの銃乱射事件まで、他の大量殺戮事件に関しても自分がデマを伝えてきたことを認めたという。
ジョーンズ被告はこのような事件だけでなく、ありとあらゆる問題についてこれまでデマを拡散し続け、2016年の大統領選挙でもトランプ氏を応援し、影響を与えてきたと言われている。
そして最新情報によれば、今回の裁判でジョーンズ被告には400万ドル(約5億3000万円)の支払い命令が下されたそうだ。(了)
※今回の記事には、出典元にはなく、独自に入手した情報も含まれているのでご了承願いたい。
出典元:ABC News:Alex Jones concedes Sandy Hook attack was ‘100% real‘(8/4)