干上がった湖の底から再び人骨を発見、5月以来4度目【アメリカ】
先日、アメリカの湖の水量が低下し、湖底から人の遺体が発見されたことをお伝えしたが、今回さらに4人目の遺体が発見されたという。
激しい干ばつで水位が低下
その湖とは、アメリカ最大の貯水池である「ミード湖」だ。
アリゾナ州とネバダ州にまたがる「ミード湖」は、激しい干ばつで水位が低下。露わになった湖の底から、これまでも遺体が発見されてきた。
そして8月6日にも、ネバダ州側のミード湖国立保養地にある湖の底から、再び遺体が発見されたという。
「ミード湖」で人骨が発見されたのは、5月以来、今回で4度目となるそうだ。
🚨 ALERT: National Park Service rangers received an emergency call reporting the discovery of human skeletal remains at Swim Beach at Lake Mead on Saturday, August 6.
Read the full news release here: https://t.co/XoGXPxeXgf
📸: NPS/CJohnston pic.twitter.com/6MtvfrNg8d
— Lake Mead (@lakemeadnps) August 7, 2022
警察は人骨の調査を開始
その後、ラスベガス市警の潜水チームの協力のもと、パークレンジャーが駆けつけ、遺骨回収のために周辺を整備したという。
また警察当局はこの人骨の調査を開始し、死因を特定するためにクラーク郡検死官に連絡を取ったそうだ。
NASAが先月発表した衛星画像には、2000年7月6日と今年7月3日に撮影された「ミード湖」の様子が映っていたが、かなり水位が低下しているのが分かる。(下の写真では上が2000年、下が2022年の様子)
450kgの不発弾を川岸で発見
またイタリアでも極度の干ばつから川の水が干上がり、第2次世界大戦中の不発弾が発見されたという。
イタリアにある長さ650kmに及ぶポー川の大部分は、この70年間で最悪の干ばつにより、干上がってしまったそうだ。
その結果、450kgの不発弾が、枯渇したポー川の川岸で釣り人によって発見された。
この不発弾はその後、爆破処理されたが、北イタリアでは異常な暑さと降雨量の少なさにより、水不足がさらに悪化し、気候変動の影響に対する恐怖を高めているという。(了)
出典元:ABC News:4th set of human remains found in Lake Mead(8/8)
出典元:BBC:Extreme drought: Dried-up Italian river reveals unexploded WWII bomb(8/8)