「エリザベス女王の死を確かめたかった」棺に突進した男の動機が判明
当サイトでは先日、男がエリザベス女王の棺をつかもうとした事件をお伝えしたが、その後裁判で意外な動機が明らかになった。
男が棺に突進し、旗をつかもうとする
9月14日、ロンドンのウェストミンスター・ホールにはエリザベス女王の棺が置かれ、多くの市民が列を作り、弔問に訪れていた。
しかしその列から突然、男が飛び出し、女王の棺に掛けられていた旗をつかもうとしたが、すぐに護衛などに取り押さえられ、逮捕された。
男の名前は、ムハマド・カーン(28)被告。同被告はその後起訴され、9月20日には裁判が開かれたが、そこで動機について明らかにされた。
This guy was arrested for attempting to grab the Queen’s coffin at Westminster Hall.
An excellent example of robust, quick policing here. Disrupters from Stop Oil and XR should be dealt with in the same way! pic.twitter.com/ggKhKLFSOI
— Chris Rose (@ArchRose90) September 17, 2022
「女王の死を確かめたかった」
ルーク・スタットン検事によると、カーン被告は事情聴取において「女王は死んでいない」という考えを示し、「自分の目で確かめたいから棺に近づいた」と述べていたという。
またカーン被告は、王室のメンバーに手紙を書き、返事がなければ、ウィンザー城やバッキンガム宮殿、バルモラル城などへ行き、自ら女王に話しかけようと計画していたそうだ。
しかも同被告は、法廷で「接触を試みるために不法侵入しなければならないだろう」と述べ、「生きている限りは試みるだろう」と答えたという。
ただ裁判では、カーン被告が妄想に苦しんでおり、女王の死にはチャールズ国王が関わっていると考えていることも、明らかにされた。
裁判官は、10月18日に同裁判所に次回出廷するまで、カーン被告がロンドン東部の精神病院に入院することを条件に保釈を許可したそうだ。(了)