ロシアのサンクトペテルブルクで、軍事ブロガーが爆殺される【動画】
ロシア国内で、プーチン政権寄りの著名な軍事ブロガーが爆殺された。
箱に入った像に爆弾
この事件が起きたのは4月2日、場所はサンクトペテルブルクの中心部にあるカフェとされている。
死亡が確認されたのは、ウクライナ侵攻の推進派である軍事ブロガーのVladlen Tatarsky(本名:マキシム・フォミン)氏だ。
当時、カフェにいたTatarsky氏宛てに、箱に入った像がプレゼントされたが、それが突然爆発。Tatarsky氏は死亡し、19人が負傷したという。現在も犯人はわかっていない。
下は爆発の瞬間と思われる映像。
JUST IN: Explosion in St. Petersburg, #Russia at a cafe where Russian military blogger Vladlen Tatarsky was speaking. Footage here, Tatarsky was reportedly killed acc to Russian outlets: pic.twitter.com/76OovZ5JK7
— Joyce Karam (@Joyce_Karam) April 2, 2023
The girl who handed the figurine to Vladlen Tatarsky is in one of the hospitals in #SaintPetersburg
Doctors assess her condition as moderate. Her identity has not yet been established due to the lack of documents. It is not yet known whether the girl was involved in the… pic.twitter.com/godwUJT0oz
— NEXTA (@nexta_tv) April 2, 2023
ロシア国防省を激しく批判
Tatarsky氏は、テレグラムで56万人以上のフォロワーを持ち、国内で最も影響力のある軍事ブロガーの1人とされている。
このブロガーは、ウクライナの前線に頻繁に同行し、実際のロシア軍のパフォーマンスについて貴重な洞察を提供してきたという。
また昨年9月には、ウクライナ4州の併合を宣言した式典にも出席。その際、撮影した動画において、「我々はすべての人を征服し、すべての人を殺し、必要とするものをあらゆる人々から略奪し、すべてが我々の思いのままになる」と述べていたそうだ。
しかし昨年、ロシア軍がウクライナで軍事的な利益を得られなかったとして、ロシア国防省を最も激しく批判。
ロシア軍の幹部たちを「訓練されていない馬鹿者」と評し、彼らに対する裁判を要求したこともあるそうだ。
戦争推進派が殺害されるのは2例目
もしTatarsky氏が意図的に狙われたのであれば、ロシア領内で戦争推進派の著名人が殺害されるのは、今回で2例目となる。
昨年8月には、ロシアの超国家主義思想家の娘であるダリヤ・ドゥギナ氏が、運転していた車を爆破され、死亡している。
ロシアは、ウクライナの情報機関がドゥギナ氏の殺害を行ったと非難しているが、ウクライナ側は関与を否定しているという。(了)
出典元:The Guardian:Russian pro-war military blogger killed in blast at St Petersburg café(4/2)