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モスクワの裁判所、ゼレンスキーをハンサムだと言ったロシア人女性に罰金6万5千円

モスクワの裁判所、ゼレンスキーをハンサムだと言ったロシア人女性に罰金6万5千円
YouTube/Lowy Institute

ウクライナのゼレンスキー大統領のことを、「若くてハンサムな男性」と言った70才のロシア人女性が告発され、4万ルーブル(約6万5000円)の罰金刑となった。

 

ウエイトレスとの会話で

 

ロシアの人権擁護団体「Memorial Human Rights Centre」によれば、告発されたのは年金で生活する70才のOlga Sleginaさんという人。

 

Olgaさんは昨年12月、ロシア連邦の国の一つであるカバルダ·バルカル共和国を訪れ、首都ナリチクにある保養施設内のレストランで食事をした。

 

モスクワ出身のOlgaさんが、ウクライナのオデッサから来た他の客と話していたところ、一人のウエイトレスが会話に加わってきて、ゼレンスキー大統領のことを「醜い」「異常者」などと言い始めたという。

 

Olgaさんはそれに異を唱え、「(彼は)若くてハンサムな男性」であると発言。また、以前はコメディアンであったゼレンスキー大統領の、ユーモアのセンスも褒めたのだそう。

 

それから3日後、彼女は自宅にやって来た私服警官に逮捕された。レストランで彼女の発言を耳にした匿名の3人が、警察に通報したとのことだった。その3人が誰かは不明だが、おそらく1人はゼレンスキー氏を貶したウエイトレス本人だろう。

 

警察の取り調べを受けたOlgaさんは、ゼレンスキー大統領を褒め称えたわけでなく外見の良さについて言っただけ、と主張したが聞き入れてもらえなかった。

 

そして最近になって裁判があり、健康上の理由から出廷できなかったOlgaさんは不在のまま、わずか5分で罰金刑が確定したと報じられている。

 

戦時検閲法による罰金刑

 

平時なら誰を褒めても問題にならないだろうが、ロシアでは2022年3月から戦時検閲法が施行されている。その中に、「ロシア軍の評判を落とした」者は「高額な行政上の罰金を課せられる」という条項がある。モスクワの裁判所によれば、Olgaさんにはこれが適用されたとのこと。

 

ゼレンスキー氏をハンサムだと言ったことが、なぜ「ロシア軍の評判を落とす」ことになるかは分からない。警察が虚偽の陳述書を作成し、言っていないことを言ったことにした可能性もあると見られている。(了)

 

出典元:MailOnline:Russian woman, 70, who called Ukrainian president Zelensky a ‘handsome young man’ is fined 40,000 rubles by Moscow court(4/20)
出典元:Independent:Elderly Russian woman fined for calling Zelensky ‘handsome’(4/21)

出典元:Metro:Russian woman, 70, is fined 40,000 roubles because she called Zelensky ‘handsome’(4/20)

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