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プリゴジンの乗った飛行機が墜落、10人全員が死亡と発表【詳細】

プリゴジンの乗った飛行機が墜落、10人全員が死亡と発表【詳細】
X_Paul Golding

ロシアの民間軍事会社「ワグネル」のトップ、エフゲニー・プリゴジン氏の乗った飛行機が墜落したと、報じられている。

 

ロシアの防空ミサイルが撃墜か?

 

ロシア航空当局「Rosaviatsia」によれば、プリゴジン氏と「ワグネル」の司令官であるドミトリー・ウトキン氏の乗ったプライベートジェット機が、8月23日の午後、モスクワ近郊のトヴェリ地方で墜落したという。

 

プリゴジン氏は、ブラジルのエンブラエル社製のビジネス・ジェット機に搭乗していたと見られ、墜落により彼を含め、搭乗していた10人全員が死亡したそうだ。

 

墜落の原因は明らかにされていないが、「ワグネル」とつながりのあるメディア・チャンネルは、ロシアの防空ミサイルが飛行機を撃墜した、とすぐに示唆した。ネットにも墜落の瞬間と思われる、複数の動画が投稿されている。

 

反乱失敗後もこの機体で移動していた

 

このプライベートジェット機の尾翼番号は、RA-02795。この機は2019年からアメリカの制裁下にあり、プリゴジン氏は反乱失敗後にも、この飛行機に乗り、ロシアのサンクトペテルブルクからベラルーシに移動したと考えられている。

 

ロシア政府寄りの複数の通信社も、プリゴジン氏とウトキン氏を含む7人の乗客と、3人の乗員が全員死亡したと伝えた。

 

プリゴジン氏の活動を幅広く取材しているサンクトペテルブルクのニュースメディア「Fontanka」によれば、プリゴジン氏はウトキン氏やカメラマン、「ワグネル」のロジスティクス・マネージャー、警護部隊とともに飛行機に同乗していたという。

 

アフリカからロシアへ戻った?

 

プリゴジン氏は今週初め、アフリカにいると主張するビデオを公開している。しかし、この動画がいつ撮影されたのか、また撮影後に彼がロシアに戻ったのかどうかは分かっていない。

 

 

ただBBC・ロシア支局の記者、Andrey Zakharov氏は23日の夜に記事で、プリゴジン氏と「ワグネル」の指導部の全員がアフリカからロシアへ戻ったと報じていた。

 

また今回の墜落を受け、プリゴジン氏に近い立場の人々は、ロシア国防省が「ワグネル」のトップを暗殺したと非難。

 

50万人以上の購読者がいる人気のテレグラム・チャンネル「Grey Zone」は、プリゴジン氏の飛行機は「ロシア連邦国防省の管理下にある、対空システムによって撃墜された」と主張している。ただし、その根拠は明らかにしていない。(了)

 

 

出典元:The Guardian:Yevgeny Prigozhin onboard plane in fatal crash, says Russia(8/23)

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