Zurich

スイスに本拠を置く保険会社「チューリッヒ」が、ウクライナに侵攻したロシア軍と同じマークだとして、「Z」のロゴの使用をSNS上で停止した。

「ロシア軍を支持していると誤解される」

「チューリッヒ」は青地に白で頭文字の「Z」のロゴを使っていたが、3月17日には特定のSNSで、このロゴの使用を停止した。

「チューリッヒ」の広報によれば、この措置を行ったのは、「Z」の文字がウクライナ侵攻を支持するシンボルとなったことを受け、ロシア軍を支持していると誤解されることを避けたかったからだという。

同社は声明で、「誤解を招く恐れのある『Z』の文字の使用をソーシャル・チャンネルから一時的に取り除いています。状況を注意深く監視し、必要な場合にはさらなる措置を講じる予定です」と述べている。

ロシア国内の新規顧客を引き受けず

また同社はイギリスのメディア「テレグラフ」の取材に対し、次のように語ったという。

「チューリッヒ・ブランドは150年の歴史があります。信頼されるブランドであり、私たちは時間をかけて変化し、課題に対応する能力を証明してきました」

さらに「チューリッヒ」は3月初旬、ロシア国内の新規顧客を引き受けず、現地の既存ビジネスも更新しないと発表している。

ロシアの建物、道路、車、Tシャツにも使用

「Z」の文字は、ウクライナに侵攻するロシア軍の車両の目印に使われているだけではない。

ロシア国内の建物、道路、車、Tシャツ、国旗などにも、戦争への支持を示すものとして表示されているという。

またロシアの複数の政治家も、「Z」のTシャツを着て投稿したり、「Z」のバッジをつけたりして、ウクライナへの侵略行為を「西側との戦争」と正当化し、プーチン大統領を支援しているという。（了）

出典元：MailOnline：Zurich Insurance axes its famous ‘Z’ logo after letter became Russian pro war symbol(3/27)