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南極の東側で巨大な棚氷が崩壊、大きさはニューヨーク市ほど

南極の東側で巨大な棚氷が崩壊、大きさはニューヨーク市ほど
Twitter/Stef Lhermitte

南極の東側にあった巨大な棚氷が崩壊し、衛星画像で確認された。

 

約1200平方キロメートルの棚氷

 

ウッズホール海洋研究所の氷河科学者、キャサリン・ウォーカー氏によると、崩壊したのは南極大陸の東側の海に突き出ていたコンガー棚氷だという。

 

この棚氷の幅は約1200平方キロメートル、広さはニューヨーク市に匹敵し、コンガー氷河とグレンザー氷河を暖かい海水から守ってきたそうだ。

 

しかし、3月14日から16日にかけてこの棚氷が崩壊。科学者たちは、東側地域の地球温暖化に対する抵抗力を過大評価していたのではないかと考えている。

 

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今まで「安定している」と考えられてきた

 

実は、南極大陸の東側にあたるこの地域は、長い間、気候変動の影響をあまり受けず安定していると考えられていたという。

 

しかし先週には、このエリアの気温も通常より40℃以上高くなっており、今回の崩壊も異常な気温上昇と共に始まったそうだ。

 

また衛星写真でも、この地域の棚氷はここ数年急速に縮小していたが、このような崩壊現象が大陸の東側で起こるのは初めてのことだとされている。

 

Twitter/Luke Trusel
Twitter/Luke Trusel
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「起きた場所が問題」

 

ただ問題なのは、崩壊で失われた氷の量ではない。ミネソタ大学のピーター・ネフ氏も「それはごくわずかなものです。それよりも、どこで起こったかが問題なのです」と述べている。

 

カリフォルニア大学サンディエゴ校・スクリップス極地センターのヘレン・アマンダ・フリッカー氏も、次のように述べている。

 

「東南極は変わり始めています。東南極は変化し始めており、質量損失が起こり始めています。一旦、棚氷が消滅すると、氷河が温暖化した海水に溶け、その海水の一部がサンディエゴや他の場所に来ることを意味するので、それぞれの棚氷がどの程度安定しているかを知る必要があります」

 

一方で、東南極の全体ではなく、一部だけが温暖化に対して脆弱だと考えている専門家もいるという。(了)

 

 

出典元:ABC News:Ice shelf collapses in previously stable East Antarctica(3/26)

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