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イスラム教徒の女性インフルエンサー、豚肉を食べる姿を投稿し、禁固2年の有罪判決

イスラム教徒の女性インフルエンサー、豚肉を食べる姿を投稿し、禁固2年の有罪判決
X_Brian Krassenstein

インドネシアで、イスラム教徒の女性がSNSに豚肉を食べる姿を投稿し、有罪の判決が下された。

 

観光地で豚肉の料理を食べる

 

その女性とは、インフルエンサーとして活躍していた、Lina Lutfiawati被告(33)だ。

 

TikTokで200万人のフォロワーがいる彼女は今年の3月、観光地のバリ島を訪れ、イスラム教の祈りを捧げた後に、ブタの皮を食べる動画を投稿したという。

 

イスラム教徒であるLutfiawati被告は、観光地で好奇心からこの食事を試してみたそうだ。

 

そして投稿された動画には、彼女が豚の皮を咀嚼しながら、嫌そうに顔を歪めている様子が映っていた。

 

警察に通報され、5月に起訴される

 

しかし、イスラム教では豚肉の摂取が禁じられているため、投稿された動画は、世界最大のイスラム教徒大国であるインドネシア国内を騒然とさせたという。

 

やがてあるインドネシア人が、「イスラム教徒と知りながら豚の皮を食べた」とし、警察に通報。結局、Lutfiawati被告は5月に起訴されたそうだ。

 

そして9月19日、スマトラ島のパレンバン市にある裁判所は、Lutfiawati被告が故意に、「宗教に基づく憎悪や、個人・集団の敵意を煽ることを意図した情報を広めた」と認定。

 

判決で同被告に、禁固2年の刑を言い渡し、2億5000万ルピア(約240万円)の罰金の支払いを命じたという。

 

裁判の後、Lutfiawati被告はメディアの取材に対し、「自分が間違っていることは分かっていますが、このような罰を受けるとは思っていませんでした」と語っている。

 

長い間、批判されてきた「冒涜法」

 

彼女を起訴した「冒涜法」は長い間、宗教的少数派を標的にすることが多いとして、インドネシアの人権団体や活動家たちから批判されてきたという。

 

アムネスティ・インターナショナル・インドネシアのウスマン・ハミド事務局長は、この法律は反対意見を圧殺するために悪用されてきたと主張。

 

「この法律は、思想・良心・宗教の自由、意見・表現の自由の尊重と保護に関する、インドネシアの国際的義務に反している」と述べている。(了)

 

出典元:METRO:Influencer jailed for eating pork on TikTok(9/20)

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