一度見たら忘れられない!スミソニアン・フォト・コンテスト2017
2017年度「スミソニアン・フォト・コンテスト」のファイナリストらの写真が公開され、話題となっている。
4万8000枚もの応募から選ばれた60枚
スミソニアン・フォト・コンテストは、米国で博物館を運営するスミソニアン学術協会が毎年行っているフォトコンテスト。
15回目となる今年は、世界各国155の国と地域から4万8000以上にも及ぶ写真が応募され、過去最大の規模となったという。
写真は「Natural World」「The American Experience」「Travel」「People 」「Altered Images」「Mobile 」の6つのカテゴリに分類され、最もユニークかつ記憶に残るもの10枚がファイナリストとしてそれぞれのカテゴリにおいて選定された。
優勝者は27日までインターネット上で行われる投票により、選ばれるという。
ファイナリストの写真をご紹介!
それではここからは気になるファイナリストの写真を見ていこう。
まず今回のファイナリストによる写真の中で、最も注目を集めているものの一つがこちら。
ドイツ北部の島Düneで撮られ「Joy」と題されたこの写真では、朝の冷たい風を感じて気持ち良さそうな表情を浮かべるアザラシの赤ちゃんが見事に捉えられており、なんとも愛らしい。
次にご紹介するこちらの写真もアザラシの赤ちゃんの写真と同様「Natural World」のカテゴリに分類されている。
クロハサミアジサシという種の鳥のヒナが、親鳥のくちばしに抱きつくかのようにして餌をねだる様子を捉えたこちらの写真。撮影者は朝の餌やりの時間が訪れるのを待つため、鳥の繁殖地で太陽が昇る前からスタンバイしていたという。
こちらも上の2枚と同様に「Natural World」に分類された一枚。
コスタリカのホテルの庭で撮られたというこちらの写真では、まるで窓から覗いているかのように葉に開いた穴からこちらを見つめるカエルが捉えられており、なんともコミカルだ。
続いてこちらは「Travel」のカテゴリに分類された一枚。
ベトナムのハノイに位置する村Quang Phu Cauで撮られたというこの写真は、染料で赤く染められた束を乾かす様子が捉えられている。花のように赤く宙に向かって広がる束がどこまでも続く様は現実感がなく、異世界に迷い込んでしまったかのようだ。
同じく「Travel」に分類されたこちらの写真は、バングラディシュのボグラで撮影されたもの。
この写真では一面に広がる唐辛子とそれを選別する女性たちが捉えられているが、バングラデシュにおいては唐辛子は重要な食材であり、2000人以上もの人が100を超える唐辛子農場で働いているという。
続いて「People」のカテゴリに分類された写真の中でも印象的なものがこちら。
イランのシーラーズにおける遊牧民居住区域であるBabanajmで撮影されたこちらの写真は、遊牧民の少女を写したもの。青い衣服と髪飾りを身に纏い、青く澄んだ瞳でこちらを見つめる姿はなんとも神秘的だ。
続くこちらは「Altered Images」に分類されたもの。
昼間の放牧が終わり、階段を上って自ら羊小屋へと帰っていく羊たちの様子が捉えられたこちらの写真。この羊たちが食肉として食べられることになるかもしれないことを考えると切ないが、階段を上っていく姿はなんだか「ブレーメンの音楽隊」をも思い起こさせる。
こちらも「Altered Images」からの一枚。
「Soul of the Winter Woods(冬の森の魂)」と題され靄がかかる朝の森に佇む一匹の鹿を捉えたこの写真は、まるでおとぎ話の世界であるかのように幻想的で美しい。
優勝者を決める投票はこちらから行うことが出来る。
あなたもお気に入りの一枚をぜひ投票してみてはいかがだろうか。(了)
出典:Treehugger:Smithsonian Photo Contest finalists reveal splendors of the natural world(3/5)
出典:ハフィントンポスト:目を釘づけにする「スミソニアン」写真コンテスト(2014/4/13)
出典:VOTE FOR THE READERS’ CHOICE WINNER!