あなたの本性は善悪どっち?欧米で盛り上がるショッピングカート理論とは
スーパーなどで買い物をするとき商品を楽に運ぶための台車、ショッピングカート。店内だけでなく、買った物を駐車場の車に運ぶときも役立つ。ところで皆さんは、商品を車に載せた後、空になったショッピングカートをどうしているだろうか?
欧米のSNSでは、半年以上前から、「ショッピングカート理論(Shopping Cart Theory)」なるものが広まっている。空のショッピングカートをどうするか、で、その人の基本的な人間性が分かるというのだ。
匿名の投稿から
「〜理論」などと大層な名が付いているが、大学の先生が言っていることではなく、科学的な裏付けもない。そのオリジナルは、アメリカのオンラインフォーラムに匿名で投稿された文章だ。
5月8日のその投稿は、まずフォーラム内で話題になり、すぐにツイッターで拡散された。以下に投稿文を訳してご紹介しよう。
As a habitual goody-two-shoes, this just gave me a self-righteous orgasm. pic.twitter.com/t2Ab9kGkjj
— Jo Thornely (@jothornely) May 11, 2020
社会人として善良か否か
「ショッピングカートは究極のリトマス試験紙だ」と、その投稿者は最初にいう。
ショッピングカートは究極のリトマス試験紙だ。使った人に、自己を律する力があるかどうかを調べることができる。
使い終わったショッピングカートを決められた場所に戻すのはたやすいことだし、合理的でもある。それが適切で、そうすべきだと誰もが知っている。ショッピングカートを戻すのは、客観的に正しいことなのだ。逼迫した緊急事態でもない限り、カートを戻せないことはない。
その一方で、カートを戻す絶対的な必要はなく、義務でもないことに投稿者は触れる。
また同時に、ショッピングカートを放置しても法律や規則に違反するわけではない。こういった状況、つまり(法律などで)強制されていない状況の中で、ある人が正しいことを行うか否か——それを明確に示すのがショッピングカートだと言える。カートを戻さなかったからといって罰せられることはないし、罰金を取られることもない。もちろん殺されることもない。逆に、戻したからといって何かもらえるわけではない。
言ってみればこうした無法状態で、どういう行動を取るか。そこに人の本性が現れるという。
ショッピングカートを戻すには、人の内にある良心が必要だ。カートを戻すのは、それが正しいことだからだ。
カートを戻せない人は動物と変わらない。法律や罰などで脅されないと正しいことができない野蛮人と言える。
あなたは社会的に善か悪か、それを示すのがショッピングカートだ。
(了)
出典元:sunny skyz:The Shopping Cart Theory: Are You A Good Or Bad Member Of Society?(1/11)
出典元:The Tab:If you don’t put your shopping trolley back you’re an awful person, theory claims(2020/5/16)