エイリアンのように鋭い歯を突き出す!珍しい深海のサメが台湾で捕獲される
非常に不気味な顔をした、珍しい深海のサメが捕獲され、注目されている。
顎が伸び、鋭い歯を突き出す
そのサメとは「ワニグチツノザメ」と呼ばれ、先日台湾付近の太平洋で捕獲されたという。
捕らえたのは台湾の漁業調査研究所。彼らは定期調査を行っていた際に、東河郷付近でこのサメを5匹捕獲したそうだ。
この魚の特徴は深海の暗闇の中で体を光らせること。その光に獲物が引き寄せられると、このサメは素早く顎が伸び、鋭い歯を突き出して一口で飲み込んでしまうとされている。
夜になると深海から浮上
主に甲殻類を食べるとされるが、他にも骨の多い魚やハダカイワシなども捕食するという。
日中は1000フィート(約300m)から1300フィート(約400m)の深海を泳いでいるが、夜になると水深500フィート(約150m)の地点まで浮上してくると考えられている。
今回の「ワニグチツノザメ」も、水深1100フィート(約335m)の地点で捕獲されたとみられ、5匹のうち4匹は引き上げられてからすぐに死んでしまったとか。
残りの一匹もすぐに冷たい海水の中に入れられたが、1日後には死んでいるのが確認されたという。
日本の四国沖で初めて捕獲される
この魚は非常に珍しく、1986年に初めて発見されてからも、わずかな数しか確認されていない。
しかも最初に発見されたのは日本の四国沖とされ、深海底引き網漁船の「精漁丸」という船によって捕獲されたという。
そしてこの魚の学名は「Trigonognathus kabeyai」とされているが、この名前は船の船長である「壁谷・ヒロミチ」さんに因んで付けられたそうだ。
グロテスクだが日本と縁のある魚だと聞くと、少し親しみが湧いてしまうのは筆者だけだろうか。(了)
出典元:NY Post:‘Alien’-like shark with extendable jaw is so rare that scientists forgot it existed(1/9)