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メキシコで猛暑のため、サルが熱中症で大量死

メキシコで猛暑のため、サルが熱中症で大量死
flickr_ryanacandee

メキシコではここ数日、すでに猛暑が続いており、暑さから多くのサルが死んでいるという。

 

83匹のホエザルが死亡

 

メキシコでは3月以来、熱波に襲われ、5月9日までに9つの都市で、最高気温を更新。メキシコ北東部のタマウリパス州の州都、Ciudad Victoriaでは47℃を記録したという。

 

そしてこの暑さのため、多くのホエザル(Howler monkeys)が死んでいるのが発見されたそうだ。

 

実際にメキシコ湾に面した南部のタバスコ州では、83匹のホエザルが木から落ちて死んでいるのが確認されたという。

 

「リンゴのように木から落ちていった」

 

幸い、5匹のサルは地元の人々によって救助され、動物病院へ運ばれて治療を受けたとされている。セルジオ・バレンズエラ医師は、次のように語っている。

 

「彼ら(サルたち)は脱水と、発熱で危険な状態で(病院に)到着しました。彼らはぼろきれのようにぐったりしていました。それは熱中症でした」

 

このようなサルの大量死は5月5日から始まり、週末にかけてピークに達したという。生物学者のギルベルト・ポゾ氏は、次のように語っている。

 

「サルたちは、リンゴのように木から落ちていました。彼らは重度の脱水状態にあり、数分以内に死にました」

 

ポゾ氏は、サルたちの死が、高温や干ばつ、森林火災、伐採を含む要因の「相乗効果」によるものとの見方を示しており、伐採がサルたちから水や日陰、食べ物のフルーツを奪っていると主張している。

 

もっとも、この暑さで苦しんでいるのはサルだけでない。鳥や爬虫類も影響を受けており、3月以来少なくとも26人の住民が死亡しているという。(了)

 

出典元:The Guardian:Monkeys ‘falling out of trees like apples’ in Mexico amid brutal heatwave(5/21)

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