インド北東部の国立公園で洪水、130頭以上の野生動物が死亡
インド北東部にある国立公園で先日、洪水が発生し、数多くの野生動物が死んだという。
稀少なサイも6頭死亡
その洪水が発生したのは7月上旬、場所はアッサム州にあるカジランガ国立公園とされている。
死んでいるのが見つかったのは、117頭のホッグジカ、2頭のサンバー・シカ、1匹のアカゲザル、1匹のカワウソで、多くが溺死だったそうだ。
またこの国立公園には、稀少な「ツノサイ」も2400頭が生息していたが、今回の洪水で6頭が死亡。合わせて130頭以上の野生動物の死亡が、確認されたという。
しかし同時に、洪水から97頭の動物が救出され、そのうち25頭が治療を受け、52頭は治療後、自然に解き放たれたそうだ。
また先週には、生後18カ月の子供のサイが公園近くの村の家に避難し、野生動物リハビリテーション保護センターによって救出されている。
Team Assam is bravely challenging this trying situation.
In a recent case, approximate 18 months rhino calf forest was successfully rescued by CWRC team at Kohora range in Kaziranga.#AssamFloods pic.twitter.com/nJMB2C1aRh
— Pijush Hazarika (@Pijush_hazarika) July 8, 2024
60人以上が死亡、200万人が避難
カジランガ国立公園はトラの保護区でもあり、ゾウや野生の水牛、数多くの鳥類が生息しており、絶滅危惧種の南アジアイルカも公園を流れる川で見られるという。
しかしアッサム州は豪雨による洪水で、壊滅的な被害を受けており、州内の主要河川の水位は危険水位を超えているそうだ。
また今年の雨で公園内の大部分が浸水し、何千もの村が水没したという。そして洪水により60人以上が死亡し、200万人以上が避難を余儀なくされている。
さらに道路やその他のインフラが広範囲に被害を受け、農作物や家畜も多く失われたそうだ。
このため州内には救援キャンプが、数百カ所も設置されているが、当局は、今後数日間で州内を流れるブラマプトラ川の水位が上昇すると予想しており、さらなる雨が降ると警告している。(了)
出典元:BBC:Floods kill six rhinos in India national park(7/8)