気がつけば高層ビル級の氷山が、家の前に来ていた【グリーンランド】

インナースート(Innaarsuit)というグリーンランドの村の住人たちは、今、気が気でない。巨大な氷山が危険なほど近くに迫っているからだ。氷山の高さは高層ビルほどある。写真がSNSでシェアされている。
村に警報発令
海外メディアによると、氷山はこの数日間、村に向かって真っ直ぐ進んで来ているとのこと。村には警報が発令され、消防は村人たちに海岸近くにある店に買い物に行かないようにと注意喚起している。

もし氷山が海岸に衝突するか、衝突しないまでも途中で崩れたりすると、建造物にも人にも被害が及ぶ可能性がある。崩れた氷山のかけらは直接村に降り注ぐことはないものの、海に落ちて大波を作るのだそう。その波が押し寄せ、悪くすれば村の建物を一掃するということにもなりかねない。

氷山の通過はよくあること
インナースートは北極海に面しているため、近くを巨大氷山が通過することは珍しくない。だが、今回の氷山は素直には通り過ぎなかった。「月曜日に氷山はインナースートに戻って来て、それ以来ほぼ同じ場所にいる」と、住民のDennis Lehtonenさんが言っている。

彼が働く水産工場とその付近にある商店は一時的に閉鎖されているとのこと。氷山がこのまま居座り続ければ、村人の生活に本格的な支障が出ることになる。
海外メディアによれば、村人全員が不安を感じているわけでなく、ドキドキするような興奮を味わっている人も少なくないそう。SNS上には「技術力で温めて融かすことはできないのか?」「タグボートで引っ張って行ったらどうか」といった意見も上がっている。
2018年にもほぼ同じ大きさの氷山がインナースートを訪れた。それは宇宙からも見える大きさだったと報じられている。この氷山は強風に流されて、自然に村から離れて行ったそうだ。(了)
出典元:New York Post:Greenland village wakes up to titanic iceberg dangerously close to homes(7/11)
出典元:HindustanTimes:Massive iceberg drift terrifyingly close to Greenland village: Visuals shock internet(7/12)