植物が街を侵略?米で多くの家が「転がる草」に覆われ、住民も困惑
アメリカ映画などでよく見かける、道路を転がりながら横切って行く植物。それがある街を覆いつくしているとして、話題となっている。
窓やドアの周りに積み重なっていく
その植物とは、オカヒジキ属ヒユ科の植物群である「タンブル・ウィード」。先々週から先週にかけてカリフォルニア州にあるVictorvilleという街に、それが多く押し寄せたという。
しかもその量は半端なく、当時吹き荒れていた激しい風に次々と飛ばされてきては、フェンスや家に行く手を阻まれ、次第に積み重なっていったそうだ。
実際に写真でも、家々の窓やドアの周りも、すっかり「タンブル・ウィード」に覆われてしまい、まるで飲み込まれていくかのように見える。
This picture courtesy of @cityofvv. Strong winds have caused tumbleweeds to pile up on Mesa Street in Victorville! Strong winds (at times gusting in excess of 50 mph) will continue in the high deserts through the evening hours. #CAwx pic.twitter.com/Hgs11t1Wfy
— NWS San Diego (@NWSSanDiego) April 17, 2018
家に2時間も閉じ込められた住民も
このため先週の火曜日には、市の職員が干し草用フォークを使ったり、重機を投入したりして、「タンブル・ウィード」を除去。
それでも「タンブル・ウィード」は再び、どこからともなく転がってきては、多くの家を囲み、屋根にまで引っかかっているものまであるそうだ。
住民のTanya SpeightさんはKABCの取材に対し、次のように述べている。
「これは侵略です、間違いなく。いつもは通りやいろんな場所で2、3個のタンブル・ウィードを見かけるだけで、こんなに多くが積もることはありません。(略)こんなひどいことは、これまでに一度もありませんでした」
またある女性の話によれば、近所の住民の中には正面玄関やガレージのドアまで「タンブル・ウィード」が封鎖してしまい、家の中に2時間も閉じ込められた人もいるという。
Victorville neighborhood overrun by tumbleweeds! @CBSLA pic.twitter.com/pFzxZIIIQ4
— Tina Patel (@tina_patel) April 17, 2018
転がりながら種をばら撒いていく
そもそも「タンブル・ウィード」は別名ロシア・アザミと呼ばれており、乾燥地や塩性地に生えることが多いとされている。
死ぬと茎が外れ、風に流されて転がりながら、辺りに種をばら撒いていくと考えられているそうだ。
強風が原因だとされてはいるが、これ以上市民生活に大きな影響が出ないことを願う。(了)
出典元:WTVR:‘It’s an invasion’: Tumbleweeds take over California town, trapping residents in their homes(4/19)
出典元:FOX8:‘It’s an invasion’: Tumbleweeds take over California town, trapping residents in their homes(4/19)