オーストラリアの夜空に美しい“紫色の光”が出現、警察のカメラが捉える
オーストラリアで先日、深夜に紫色(青色に近い)の明るい光が観測され、注目を集めた。
オーストラリア北部に現れた紫の光
紫色の明るい光が観測されたのは、オーストラリア北部の州ノーザンテリトリーに位置する都市、アリススプリングス。
地元警察のJames O’Brien氏によると、今月20日の深夜0時を過ぎた頃、警察に一本の電話が。
電話をかけてきたのはアリススプリングスの住民で、“壮大で輝く白い光が、まるで日中のようにアリススプリングスの町を照らしていた”と訴えたという。
この電話を受けて監視カメラの映像を確認したところ、上空を横切る“紫色の光”が確認されたとのことだ。
Whoa! CCTV footage captured the moment Alice Springs and Tennant Creek were lit up by a passing meteor overnight. #ntpfes pic.twitter.com/XVR6u5e6Yj
— NT PFES (@ntpfes) May 20, 2019
A meteor has been captured falling in Central Australia by @ntpfes CCTV cameras! Police checked the footage after receiving a call from a member of the public describing the flash around 12:20am. This video is from their cameras in Alice Springs. @9NewsAUS #9News pic.twitter.com/riJQId33XU
— Rosanna Kingsun (@rosannakingsun) May 20, 2019
Sky Flashes Blue Over Central Australia After Meteor Passes By https://t.co/DKIjHN9o2H pic.twitter.com/U8YDtmfItN
— Chochilino (@ChochilinoRadio) May 20, 2019
光の正体は流星だった!
この光の正体は流星であるとのこと。
監視カメラの映像では流星はアリススプリングスのみならず、同都市から500キロメートルほども離れたノーザンテリトリー内の都市、テナントクリークにまで到達していたことが判明しているという。
また電話をかけてきた住民によると、5秒間ほどにわたって流星が流れた際に、“巨大な雷の音や地震のようなゴロゴロ鳴る音”までもが聞こえたとのこと。
さらに巨大な音と共に、窓が揺れるといった現象も発生したことが伝えられている。
これについてオーストリア国立大学の天体物理学者Brad Tucker氏は、地球には毎日200トンもの流星が到達しているという。
ただその多くは、人が気付くには小さすぎるものであるとしている。
オーストラリアの夜空に突如として現れた流星。巨大な音や揺れを発生させつつも、人に危害が及ばなくてよかったといえる。(了)
※この流星は、5月22日にお伝えした火球より以前に出現したものとなる。
出典:SBS News:Meteor lights up NT outback night sky(5/20)
出典:abc News:Meteor captured on Northern Territory police CCTV raining ‘purple light’ over Top End(5/20)