中国に3つの太陽が出現?新疆ウイグル自治区で珍しい自然現象を目撃
先日、中国で太陽が3つも現れたような自然現象が起き、その様子が撮影された。
「天国の扉が開いた?」
この様子が目撃されたのは12月12日、場所は新疆ウイグル自治区西部にある街、コルガス市とされている。
目撃者が撮影した写真などによれば、中央の太陽の両隣に、2つの光が輝いており、まるで太陽が3つあるように見えたという。
目撃した1人、大学生のShi Liさん(20)は取材に対して次のように語っている。
「私はその時、不思議に思っていました、『天国の扉が開いたの?』って。最初私は、自分の視界が悪いのかと思いました。でもその後、多くの人々もそれを見たと聞き、本当に起きたことなんだと気づいたのです」
中国で起きるのは稀なこと
実はこれは「幻日」と呼ばれる大気光学現象で、太陽の光が大気に反射することで起きるそうだ。またこの日は、非常に寒かったという。
中国の気象局に勤めるBian Yunさんは、この現象が中国で起きるのは稀なことだとした上で、次のように語っている。
「空には微かな雲があり、そこに六角形をした半透明の氷の結晶が多くあります。時々それらは上空で整然と、垂直に並ぶ場合があります。そしてこれらの結晶に太陽が当たった時、このようなイレギュラーな反射が起きるのでしょう」
NASAによれば、この「幻日」はハロ現象の新しいタイプで、木で葉っぱがひらひらはためくように、上空で漂っていた板状の氷の結晶が降りてくると語っている。
また「幻日」は1年を通じて、どんな時でも、どこでも起きる現象だが、1月や4月、8月、10月に太陽が水平線に近い場所へ来た時に、最も見えやすいと説明している。
また科学情報サイトのLiveScienceでも、大気中に氷の結晶が浮かんでいる時がより一般的に見られるが、巻雲がある時はいつでも、どこでも観測できると伝えている。(了)
下の動画は2014年に別の場所で撮影された動画。
下は2014年にモスクワで撮影された映像。
出典元:MailOnline:Incredible footage captures ‘three suns’ appearing in the sky over China due a rare natural phenomenon(12/13)