4月8日は「ピンク・スーパームーン」、大気汚染レベルの低下で美しく見える?
4月8日は満月になるが、英メディアではこの夜の月を「ピンク・スーパームーン」と名づけ、紹介している。
30%も明るく輝くスーパームーン
そもそもネイティブ・アメリカンの人々は、4月の初めての満月のことを「ピンクムーン」と呼んできたという。
そして今年の4月8日には月が地球へ最も近づき、最も遠く離れた場所にある時に比べて、14%も大きく見え、30%も明るく輝くそうだ。
このため英メディアのMailOnlineなどは、この日の満月を「ピンク・スーパームーン」と呼んでいる。
花が咲く時期として名付けられる
月が地球に最も近づく地点は「近地点」と呼ばれ、22万マイル(約35万km)以上離れてはいるものの、最も遠く離れた場所に比べて、3万マイル(約4万8000km)も近くなるという。
そしてこの地球に最も近づいた状態の月を、「スーパームーン」と呼ぶ。
「ピンクムーン」とは北米で、この時期に野草がピンク色の花を咲かすことから名付けられただけで、実際にピンク色になることはない。
また月が昇り始め、地平線近くに浮かんでいる時は、ピンクというよりもオレンジ色に輝き、高く昇った時よりも大きく感じられるという。
また今回、ヨーロッパでは多くの国がロックダウンしたため、大気汚染のレベルが低下していると言われており、より美しく見える可能性もあるとか。
日本では?
国立天文台によれば、4月8日の満月は2020年で地球に最も近い満月だという。月は午前3時9分に近地点(地球に最も接近する地点)を通過し、午前11時35分に満月となるそうだ。
満月の瞬間の地心距離(地球の中心と月の中心との距離)は約35万7000キロメートル。ただし満月の瞬間となる午前11時35分には、日本ではまだ月が昇っていないため、見ることができないとか。
一方、10月31日の満月は2020年で地球から最も遠い満月となり、4月8日の満月は10月31日の満月に比べて、見た目の大きさが約14パーセント大きく、約30パーセント明るく見えると説明している。
今回のスーパームーンは今年3回あるうちの2回目とされている。天気が良ければ、空を見上げてみてはいかがだろうか。(了)
出典元:MailOnline:A pink supermoon is on the way this week! Reduction in air pollution due to coronavirus lockdown means Britons will get clear view of the stunning and rare astronomical treat(4/5)
出典元:国立天文台:地球に最も近い満月(2020年4月)