ロシア軍に捨てられた軍用犬、ウクライナ兵に保護され、地雷除去で活躍
ロシア軍に捨てられ、死にそうになっていた軍用犬が、ウクライナ兵に保護されたという。
南部の町で飢えているところを保護
その軍用犬は、ベルジャンマリノア(シェパードの一種)という犬種の「マックス」(3歳)だ。
「マックス」は以前、ロシア軍の軍用犬だったが、その後、ウクライナ南部の都市、ミコライウ地方で飢えているところを発見されたという。
当時、「マックス」はロシアの軍用犬に支給された迷彩柄の首輪をつけたままだったが、その後ウクライナ兵が保護。食事を与えるなどしてケアをした結果、「マックス」は健康を取り戻したそうだ。
そして今では、ロシア軍がウクライナに残していった地雷の除去を手伝っているという。
英特殊部隊も同じ犬種を使っている
イギリス特殊部隊の兵士によれば、ベルジャンマリノアは「SAS(特殊空挺部隊)」や「SBS(特殊舟艇部隊)」が使っているのと同じ犬種だという。
またベルジャンマリノアは勇敢で、非常に知的、運動能力も高く、とても主人に忠実だとし、次のように語っている。
「私は、これらの動物のうちの1匹が、実際にロシア人に捨てられたことに、とても驚いています。彼らは非常に貴重な資産だからです。また、犬と飼い主の絆はとても強いものです。家族の一員を置き去りにするようなものです」
ウクライナ国家警備隊の隊員も、次のように語っている。
「マックスは警備兵の間で本当に人気者になりました。ロシア人がなぜこんな可愛い動物を置き去りにしたのか理解できません。ウクライナ人は犬が大好きで、家族の一員とみなしているのです」
今後、「マックス」はウクライナを守り、ロシア兵の尻をかじる役目を果たすのかもしれない。(了)
出典元:MailOnline:Russian special forces Belgian Malinois dog switches sides after it was found abandoned and close to death by Ukrainian soldiers(5/22)