気候変動の影響か?フロリダ州で有毒なカエルが増加、注意が呼びかけられる
アメリカのフロリダ州では、毒のあるヒキガエルが今年は増えており、専門家が警戒を呼び掛けている。
気候の変化が生息数に影響
そのカエルとは、ブフォヒキガエル(bufo toad)だ。
このヒキガエルは毒をもち、南フロリダでは毎年夏によく見かけられるのだが、今年は例年に比べて数が増えているという。
地元のヒキガエル管理会社「Toad Busters」のオーナーであるJeannine Tilford氏は、気候の変化がこの地域のブフォヒキガエルの生息数に影響を及ぼしていると述べた。
冬に気温が下がらず、生き延びたカエルも
Tilford氏によれば、この地域の気温が冬季に例年ほど安定して下がらないため、いつもなら弱っていたり若かったりして冬を越せないようなヒキガエルも、今年は春まで生き延びることができたという。
「Toad Busters」では、このヒキガエルを、適切に管理された区域や湖などの生息地へ移し、より多くの生息地を確立してきたとそうだ。
このためTilford氏は「Toad Busters」が、ヒキガエルを安全に集めることで管理が可能になることを、この7年間で実証してきたと主張している。
犬が死亡するケースも増えている
またこのヒキガエルには毒があり、特に今年は犬などが襲って食べるなどして、死亡するケースが多いという。
またヒキガエルによる犬の死亡は、カリフォルニア、ニューヨーク、ニュージャージーといった州からフロリダに転居してくる人々が、知識を持たないことで助長されているそうだ。
このためTilford氏はABCニュースに対し、ヒキガエルは夜行性なので、住民は特に夜の時間帯に犬を裏庭に放さない方が良いと語っている。(了)
出典元:ABC News:Toxic toad population increases in South Florida due to climate impact: Experts(7/1)