ハワイで外来種の「ヒアリ」が繁殖、被害の多さに当局が警告
ハワイの当局が、「ヒアリ」の被害が多発しているとして、住民に警告を発しているという。
「ヒアリ」が家に入り込む
被害が多く報告されているのは、カウアイ島で、島の当局は「ヒアリ」の発生がこれまでで最大になっていると警告しているそうだ。
「ヒアリ(LFA)」は、もともと中南米に生息していたもので、大きさはゴマ粒ほど。しかし刺されると猛烈な痛みを発するという。
専門家も、大量に繁殖している地域の一部では、「ヒアリ」が人々の家に入り込み、眠っている間に刺され、刺された跡が「何週間も」続くと警告している。
20年以上前に初めて確認
ハワイ諸島では20年以上も前に「ヒアリ」が初めて確認されたが、今では繁殖し、住民の生活様式さえ変えつつあるという。
ハワイ・アリ研究所のヘザー・フォレスターさんは、メディアに対して、「以前はハイキングやビーチに出かけることができたのに、今ではヒアリが人々の上に降りかかってきて、刺すのです」と語っている。
カウアイ島外来生物委員会によれば、最新の蔓延は最悪で、少なくとも13エーカー(約5万3000平方メートル)を覆っているという。
また今までのところ、「ヒアリ」はワイルア川近くの谷に生息しており、川を下って島の他の場所を占拠する可能性があると報告されている。
当局は、住民に自宅の裏庭を確認し、侵入範囲を推定するよう呼びかけており、それができれば、当局がアリに毒餌を与え、巣穴に持ち帰らせることができるそうだ。(了)
出典元:INDEPENDENT:Fire ants are ‘raining down’ and stinging people in Hawaii, residents say(11/11)