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米動物園で、90歳のカメが3匹の子供の父親になる

米動物園で、90歳のカメが3匹の子供の父親になる
Twitter/Houston Zoo

アメリカ・テキサス州にある動物園で、高齢の父親から、3匹の子供のカメが生まれたという。

 

長年連れ添った妻が卵を出産

 

そのカメが誕生したのは、テキサス州にあるヒューストン動物園。

 

父親は、「ミスター・ピクルス」という名の「ホウシャガメ(radiated tortoise:リクガメ科)」だが、年齢はなんと90歳にもなるという。

 

その妻である「ミセス・ピクルス」とは長年連れ添った仲で、先日動物園のスタッフは閉園間際に「ミセス・ピクルス」が卵を産むのを目撃したそうだ。

 

動物ケアチームはすぐにその卵を回収し、動物園の爬虫類・両生類館に移送。やがて卵から3匹の子供が孵化したという。そのかわいい子供たちがこちら。

 

 

下は「ミスター・ピクルス」。

 

Houston Zoo

父親は36年間も動物園で暮らす

 

「ホウシャガメ」はマダガスカル原産のリクガメだが、ヒューストンの土壌はこのカメの卵を孵化させるのに、適していなかったという。

 

このため動物ケアチームが急いで卵を回収したのだが、もし飼育係が産まれたばかりの卵を発見しなければ、この絶滅危惧種の赤ちゃんは孵化しなかったかもしれない、と動物園側は話している。

 

「ミスター・ピクルス」は、動物園の中でも最も古い動物で、36年間も暮らしており、「ミセス・ピクルス」とは、27年前に彼女が動物園に来たときに出会ったそうだ。

 

「ピクルス夫妻」は1997年に1度だけ子ガメを産んでいるが、このカメは絶滅の危機に瀕しており、子孫を残すことはあまりない、とも言われている。

 

「ホウシャガメ」の雌は通常、一度に3~12個の卵を産み、40~50年生きることができるという。

 

ただ違法なペット取引で収集・販売されていることが、絶滅の危機に瀕している理由の1つだとされている。

 

国際自然保護連合(The International Union for Conservation of Nature)によると、総個体数は控え目にみて160万から400万ほどで、捕獲や全体的な生息地の減少により、3世代で80%の個体数の減少が予想されるという。(了)

 

出典元:CBS:90-year-old tortoise named Mr. Pickles welcomes three hatchlings at Houston Zoo(3/20)

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