首にナイフが刺さったまま普通に生きる野生のカモが発見される
フランス·ブルターニュ地方の南部にあるサン=ノルフ湖で、先月下旬、首にナイフが刺さったカモが目撃された。動物愛護団体の働きかけで地元の消防がこのカモを捕獲し、ナイフは無事に取り除かれた。
普通に暮らしていたカモ
先月24日に、湖畔を歩いていた人がそのカモを見つけた。知らせを聞いた動物愛護団体「Pinocchio et Sauvageons 56」のSophie Martinsさんは、同月の27日に現場に行き、カモの群の中にナイフが刺さった1羽がいるのを確認。「そのカモの健康状態は安定しているようで、歩いたり、食べたり、何とか飛んだりしていました」と話す。
Martinsさんは、カモの首からナイフを抜こうと、まず捕獲用の網を使って捕まえようとしたという。ところが、カモはナイフが刺さったままでも飛んで逃げてしまうため、何回やっても捕まらない。
そこで、ソーシャルメディアで近隣の住民に知らせ、このカモにエサをやらないようにと頼んだ。また同時に、市長と警察、消防に文書で正式に報告し、協力を求めた。
下にあるのがFacebookに投稿された泳いでいるカモの画像。歩いている動画もアップされている。
ナイフは取り除かれる
消防がカモを捕獲したのは先月31日。その後麻酔を打たれ、ナイフは獣医の手で取り除かれた。
健康を回復した後のカモは再び湖に放された。「カモは檻が開くとすぐさま飛び立った。その後、水の上にいるのが確認できた。全てがうまく行った」と市長は言っている。
また、捕獲を依頼した動物愛護団体も、数週間後にそのカモが元気でいることを確認している。
フランスの鳥類保護専門家によれば、ナイフが何かの拍子で鳥の首に刺さるようなことはありえないそうだ。警察は現在刺した犯人の捜査を行なっている。(了)
出典元:actuMorbihan:En Bretagne Sud, un canard vole avec un couteau dans le corps(4/2)
出典元:Odditycentral:Wild Duck Lives With Knife Stuck in Its Neck(4/7)