英で使い捨ての「VAPE」が禁止へ、若者の使用を抑制
イギリス政府は、使い捨ての「VAPE」を禁止する予定であると明らかにした。
今年末か、2025年初めに禁止へ
「VAPE」とは電気を使って水蒸気を発生させ、吸引する電子タバコの1種で、日本ではニコチンやタールが含まれていないが、海外では含まれている場合もある。
イギリス政府は、若者による「VAPE」の使用を抑制するために、使い捨ての「VAPE」を来年初めか今年の末までに、禁止すると発表した。
また政府は、「VAPE」に魅かれる子供たちを減らすため、甘いものやフルーティーなフレーバーを制限し、無地のパッケージを導入し、店頭で目立たなくさせることを求めている。
使用している子供が3倍に増加
この計画を発表したリシ・スナク首相は、次のように述べている。
「親や教師なら誰でも知っているように、現時点で最も憂慮すべき傾向の一つは、子供たちの間での電子タバコの増加です。したがって、私たちは電子タバコが蔓延する前に行動しなければなりません」
最近の統計によると、過去3年間で「VAPE」を使用している子供の数は3倍に増加し、11~15歳の9%が現在「VAPE」を使用しているそうだ。
また使い捨ての「VAPE」を使用している11歳から17歳の割合は、過去2年間でほぼ9倍に増加したという。
「VAPE」は成人喫煙者の禁煙を助ける有用なツールともなり得るが、医師らは「VAPE」が若者や発達中の子供の呼吸器系に及ぼす未知の長期的な健康への影響や、不安や集中力の低下、頭痛を引き起こす可能性があるニコチン中毒を懸念している。
このためイギリスでは世界で最も厳しい禁煙対策の計画が練られており、2009年1月1日以降に生まれた人にタバコ製品を販売することを禁止する計画もあるという。(了)
出典元:The Guardian:Disposable vapes to be banned in UK as part of drive to curb youth vaping(1/28)