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エジプト外相「イスラエルの目標は、ガザ地区からパレスチナ人を追い出すこと」

エジプト外相「イスラエルの目標は、ガザ地区からパレスチナ人を追い出すこと」
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イスラエル軍は、ガザ地区最南端の町、ラファに対し空爆を行い、数多くの犠牲者が出ている。

 

ラファで空爆により44人が死亡

 

イスラエル軍はガザ地区南部の町、ラファへ本格的な軍事作戦の準備をしており、2月10日にも空爆を行い、少なくとも44人のパレスチナ人が死亡したという。

 

空爆ではパトカーが標的となり、数名のパレスチナ人の警察官が死亡。またラファのタル・アズ・スルタン地区でも、民間人が乗った車が標的にされたそうだ。

 

ガザ地区南部の都市、ハンユニスでもイスラエル軍による住宅街への砲撃が続いており、人々は強制退去を余儀なくされ、町は完全に居住不可能となっている。

 

ハンユニスにあるナセル病院は、すでにイスラエル軍によって包囲され、2月8日以降、少なくとも21人のパレスチナ人が、イスラエル軍のスナイパーによって殺害されたという。

 

またパレスチナ赤新月社は2月10日、ガザ地区中部の町、Deir el-Balahでも、イスラエル軍の空爆により、少なくとも4人が死亡、8人が負傷したと発表した。

 

 

ガザ地区でのパレスチナ人の死者数は、10月7日以来、2万8000人を超え、6万7600人以上が負傷したそうだ。

 

独や英の外相も懸念を表明

 

イスラエルのネタニヤフ首相は先日、軍に対し、ラファへの軍事作戦の前に、パレスチナ人の民間人を避難させる計画を立てるよう指示した。

 

しかしすでにラファには、ガザ地区北部から逃れてきた140万人のパレスチナ人が難民キャンプなどに避難しており、イスラエル軍は彼らが北へ避難することを許可していない。

 

エジプトのサーメハ・シュクリ外相は2月10日、イスラエル軍によるラファへの地上攻撃は「悲惨な結果」をもたらすだろうとし、「イスラエルの目的は最終的に、パレスチナ人をガザ地区から追い出すことだ」と述べたという。

 

またエジプトの当局者も「パレスチナ人はいかなる状況であっても、国境を越えてシナイ半島(エジプト領)に入ることが許されず、彼らをエジプト領内に移住させようとする、いかなる試みも、エジプトとイスラエルの間の和平協定を崩壊させることになる」と述べたそうだ。

 

ドイツのアンナレーナ・ベアボック外務大臣も、イスラエル軍によるラファへの侵攻に警告を発し、次のように述べた。

 

「ラファでは、約130万人が非常に狭い空間で、戦闘からの保護を求めています。イスラエル軍によるラファへの攻撃は人道上の大惨事となるでしょう。ガザ地区の人々は空中に消えることはできません」

 

 

イギリスのキャメロン外相も、差し迫ったラファ侵攻への懸念を表明。「優先すべきは、援助を獲得し、人質を救出するために戦闘を即時停止し、その後持続的かつ恒久的な停戦に向けて前進することである」と「X」に投稿した。(了)

 

 

出典元:The Guardian:Dozens killed in Rafah airstrikes as full-scale Israeli ground offensive looms(2/10)

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: ‘No homes, no hope’ in Rafah – UN chief(2/10)

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