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牛の体に穴を開けて直接胃から出し入れ…保護団体が残酷だとして動画を公開

牛の体に穴を開けて直接胃から出し入れ…保護団体が残酷だとして動画を公開

フランスのある試験農場で、研究のために牛の体に穴を開けて飼育している様子が密かに撮影され、そのショッキングな映像が公開された。

 

体に作られた窓が胃に繋がっている

 

その穴には窓のような器具が取り付けられており、牛の体の片側に開けられて胃につながっている。そしてこの窓のような器具は、「カニューレ」や「フィステル」と呼ばれているという。

 

この窓が取り付けられた牛の映像は、フランスの飼料大手「サンデルス」が所有する農場試験場で密かに撮影されたと考えられ、その後動物保護団体「LS214」によって公開された。

 

「LS214」は、このような方法で研究するのは、牛にとって残酷で「不当なシステムである」として批判し、研究を中止する嘆願を募り始めたとされている。

 

YouTube/Association L214

「牛の胃の研究は重要」

 

しかし、「サンデルス」を傘下に収める食品研究グループ「Avril」は、「動物を研究するために、この方法は長年続けられており、現在6頭の牛にこの方法が使われている」とコメント。

 

またこの研究は、数百万頭の動物の消化を改善する目的で行われており、抗生物質の使用を減らし、硝酸塩やメタンの排出を低下させることに繋がると主張している。

 

さらにBBCは、穴の開いた牛の方が長く生きるケースがあるとし、スコットランドにあるRuralカレッジのJamie Newbold氏の、次のような言葉を紹介している。

 

「もし私たちが食糧生産を最大化し、温室効果ガスの最小化を目指すつもりならば、牛の胃の研究は重要です。牛の胃を研究する方法は3つあり、1つは死んだ牛のサンプルを使うこと、もう1つは胃にチューブを挿入すること、そして最後はこのカニューレ挿入法です。(略)この穴を開ける手術は、麻酔を打った状態で行われます。しかしその後、回復した牛は平均よりもずっと長く生きる傾向にあるのです。(回復の)過程では痛みに苦しみますが、その後12年から15年も生きる牛を知っています」

YouTube/Association L214

窓からエサを与え、内容物を取り出す

 

しかし「L214」は動画の中で、牛の胃に穴を開けることで直接内容物にアクセスでき、農場の従業員らが定期的に牛の胃へ食べ物のサンプルを貯め、または取り出していると主張している。

 

しかもこの目的は、牛ができる限り多くのミルクを作れるようにするため、より効果的なエサの与え方を完璧に仕上げることを目的にしているという。

 

その上で「L214」の共同設立者であるBrigitte Gothière氏は、次のように語っている。

 

「今日、遺伝的選択から食べ物まで、全ては動物たちがより多くの卵を産み、ミルクを作り、肉となるために効率化されています。牛たちの多くはすでに跛行(足を引きづって歩くこと)や感染症、肺や心臓の問題に苦しんでいます。しかも私たちはこのサイクルを止める代わりに、常に前へ推し進めているのです。今まさに、この不当なシステムを問題にすべきなのです」(了)

 

※下の動画はショッキングな場面が映っているため、閲覧にはご注意いただきたい。

 

 

出典元:BBC:Why are portholes being used on cows?(6/21)

出典元:AFP:Stomach ‘portholes’ in cows draw ire of French activists(6/20)

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