Switch news

知っておきたい世界のニュース

トランプ氏がゼレンスキー大統領を激しく批判、選挙の実施を求める

トランプ氏がゼレンスキー大統領を激しく批判、選挙の実施を求める
X_@ZelenskyyUa

アメリカのトランプ大統領は2月18日、ついにウクライナのゼレンスキー大統領を痛烈に批判した。

 

ウクライナで大統領選の実施を求める

 

トランプ大統領は18日、フロリダ州の邸宅「マール・ア・ラゴ」で、記者団からウクライナがロシアとの協議に参加していないことについて質問されたという。

 

その質問に対してトランプ氏は、ウクライナのゼレンスキー大統領の指導力を批判。「彼は3年間そこにいた。3年間で(戦争を)終わらせるべきだった。そもそも(戦争を)始めるべきではなかった。取引ができたはずだ」と述べ、まるでウクライナが戦争を始めたかのような物言いをした。

 

またトランプ氏は、ウクライナが米露との交渉の席に着きたいのなら、ウクライナで新たに大統領選挙を行うべきだとし、次のように述べた。

 

「ウクライナでは、大統領選挙が行われていない状況にある。戒厳令が敷かれているからだ。ウクライナの指導者の支持率は、言いたくないが、4%に下がっており、国は粉々に吹き飛ばされている状況だ」(支持率4%は明確な嘘)

 

ゼレンスキー大統領は、これまでも度々、「ウクライナ抜きの合意は受け入れられない」と発言し、今回の米露高官協議にも不満をにじませていた。

 

昨年12月の支持率は52%

 

ウクライナでは戒厳令が敷かれているため、すでにゼレンスキー大統領の任期が過ぎているものの、まだ大統領選挙は行われていない。

 

また確かに支持率も低下しており、ゼレンスキー氏を「信頼する」と回答した人は、ロシアによる侵攻直後の2022年3月には90%だったが、2024年12月には52%となっている。

 

ロシア側は、他の様々な国でも行ってきたように、ウクライナの大統領選挙に介入し、ゼレンスキー氏を大統領の座から引き降ろして、親露派政権の樹立を狙っている。

 

今回のトランプ氏の発言は、ロシアの狙いを援護するものであり、プーチン氏との深い繋がりが、再び露わにされたものと言える。

 

もっともロシアは2016年の米大統領選挙にも介入し、対立候補のヒラリー氏に関する偽情報をばらまくなどして、トランプ政権の樹立に大きく貢献してきた。

 

ただトランプ氏は以前から、ウクライナについても、バイデン前大統領の政策を継続しないと明言しており、ウクライナ国内にも、ゼレンスキー氏がそれを予見しておくべきだったと批判する人もいるという。(了)

 

出典元:ABC News:Trump takes shots at Zelenskyy(2/18)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top