「プーチンは、まもなく死ぬだろう」ウクライナのゼレンスキー大統領が発言

ウクライナのゼレンスキー大統領は3月27日、フランスのパリで開催された欧州首脳会談に出席し、その後、ロシアのプーチン大統領の健康状態について厳しい評価を示した。
過去に何度も健康悪化の噂
ゼレンスキー大統領は、フランスのマクロン大統領との会談後、メディアの番組に出演し、「彼(プーチン大統領)は間もなく死ぬだろう。それは事実であり、彼の安全で、成功しなかった歴史的な人生は終わるだろう」と述べたという。
President Zelensky with words regarding the increasingly decrepit and decaying last vestige of the still collapsing USSR.
“Putin will die soon, it’s a fact, and his safe and unsuccessful historical life will end.” – President Zelensky pic.twitter.com/mHmqlWYYTM
— Kyiv. The City of Courage (@Kyiv) March 27, 2025
もっともゼレンスキー大統領は、その根拠を示していない。しかし昨年11月、プーチン大統領は2週間も公の場に姿を見せず、健康状態が悪化しているという憶測が飛び交っていた。
またプーチン大統領は、2014年や2020年、2022年にも何度か癌を患っていると言われており、医師の随行員を連れて海外へ渡航したと報じられている。
さらに歩くのが困難で、会議中にテーブルを強く握っている場面も見受けられ、パーキンソン病の噂が広まっているそうだ。
ウクライナ軍がベルゴロド州へ侵攻
またウクライナ軍は先日、ロシア領内のベルゴロド州への侵攻を開始、着実に地歩を固めつつあるとも言われている。
ベルゴロド州はクルスク州と接しており、侵攻時のウクライナ軍の規模は兵士500人未満だったため、ロシア側は相手方の作戦の成功に衝撃を受けているという。
ロシア側の戦争特派員、ウラジミール・ロマーノ氏も「どうしてこんなことになったのか?ロシア軍は完全に失敗した。彼ら(ロシア兵)はただ諦めた。彼らはただ立ち去った。その後、敵が占領したのだ」と怒りを露わにしたそうだ。
欧州首脳、ロシアへの制裁緩和に反対
アメリカのトランプ政権は、黒海での海上停戦が実施された後に、ロシアへの制裁の一部を解除しようとしている。
しかしパリでの欧州首脳会議では、参加した20数カ国が、「ウクライナで平和が明確に確立されるまでは、対ロシア制裁を緩和すべきではない」ことに、全会一致で合意したという。
イギリスのスターマー首相は、制裁を解除しないことの重要性について「完全に明確」であると主張。各国の指導者らは「それどころか」さらなる圧力で、「ロシアを交渉のテーブルに着かせるというアメリカの取り組みを支援するために」、制裁を強化する方法について議論していると述べた。
またスターマー首相は、ロシア側の停戦交渉への姿勢について、「プーチン大統領が誠意を持って交渉しているとは信じていない。ロシアが、交渉の妨害をしているのは明らかだ。彼らは駆け引きをし、時間を稼いでいる。これはプーチン大統領の典型的なやり方だ」とも語ったという。(了)
出典元:The Guardian:European leaders agree now ‘not the time’ to lift sanctions against Russia(3/27)
出典元:GB:‘Vladimir Putin will die soon’, Volodymyr Zelensky vows as Ukrainian forces gain ground in Russia(3/27)