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イングランドでも極右政党が台頭?「リフォームUK」が地方選挙で躍進

イングランドでも極右政党が台頭?「リフォームUK」が地方選挙で躍進
X_Nigel Farage MP

イギリスのイングランドで先日、地方議会選挙が行われ、極右政党が大幅に議席を伸ばした。

 

1600議席のうち677議席を獲得

 

5月1日に行われた地方議会選挙では、極右政治家のナイジェル・ファラージ氏が率いる政党「リフォームUK」が、約1600議席のうち677議席を獲得したという。

 

今回の選挙では、イングランドの農村部と郊外部を中心に、23の地方議会の議員が選ばれたが、保守党や労働党が多数を占めていた多くの地域で、「リフォームUK」が議席の過半数を占めたそうだ。

 

かつて保守党の牙城だったケントやスタッフォードシャーを含む8つの地方議会を、「リフォームUK」が奪還。

 

また労働党が唯一守っていたドンカスターや、以前労働党の議員が多数を占めていたダラムの議会でも、「リフォームUK」が勝利したという。

 

下院議員も選出、市長選にも勝利

 

また西部のランコーンとヘルスビーでも労働党を追い抜き、同地域で行われた下院議員選挙では「リフォームUK」の候補者であるサラ・ポチン氏が再集計の末、労働党の候補者をわずか6票差で破り、同党の5人目の国会議員に選出された。

 

さらに「リフォームUK」は、新たに創設されたグレーター・リンカンシャーやハル・アンド・イースト・ヨークシャーの合同地方自治体で、初の市長選にも勝利したそうだ。

 

党首のファラージ氏は、この結果について、「リフォームUK」が労働党政権の最大野党として、すでに保守党を追い抜いたことを意味すると述べたという。

 

保守党はすでに、今回の地方議会選挙で大きな敗北を覚悟していたが、結果として676議席以上を失い、16の自治体すべてで野党に転じた。

 

「リフォームUK」を率いるファラージ氏は、以前からEU離脱(ブレグジット)を主張し、反グローバリズムや、厳格な反移民政策を掲げてきたという。

 

また2016年にはトランプ氏への支持を表明。2024年12月には、かねてから「リフォームUK」に好感を示していたイーロン。マスク氏と同党の間で、巨額の政治献金を行うことについての話し合いが持たれた。(しかし結局、この話し合いは上手くいかなかった)

 

今回の選挙では、イギリス政治の分断が続いていることが、浮き彫りにされたと言われている。(了)

 

詳細はBBCジャパンでも紹介されている。そちらの記事もご覧いただきたい。

 

出典元:BBC:Reform UK makes big gains in English local elections(5/3)

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