米軍がカリブ海を航行する船舶を再び攻撃、6人を殺害

アメリカ国防総省は10月24日、カリブ海を航行していた船を、再び攻撃したと明らかにした。
「麻薬を積載していた」と主張
国防総省のピート・ヘグセス長官は10月24日の朝、SNSへの投稿で、アメリカ軍がカリブ海で、麻薬密売の疑いのある船舶に対し、10回目の攻撃を実施したと明らかにした。
またヘグセス長官は、この船舶が「我が国の情報機関により、違法な麻薬密輸に関与していることが知られており、麻薬密売ルートを航行し、麻薬を積載していた」と主張。
さらに長官は、国際水域(公海上)で行われた今回の攻撃で、乗船していた6人全員が死亡し、「夜間に行われた最初の攻撃」だったと述べた。
Overnight, at the direction of President Trump, the Department of War carried out a lethal kinetic strike on a vessel operated by Tren de Aragua (TdA), a Designated Terrorist Organization (DTO), trafficking narcotics in the Caribbean Sea.
The vessel was known by our… pic.twitter.com/lVlw0FLBv4
— Secretary of War Pete Hegseth (@SecWar) October 24, 2025
9月以降の攻撃で43人が死亡
その後、ヘグセス長官は現在、地中海に展開しているジェラルド・R・フォード空母とその打撃群を、南米に派遣するよう指示したという。
国防総省のショーン・パーネル報道官は「これらの部隊は、麻薬密売を阻止し、TCO(国際犯罪組織)を弱体化・解体するための既存の能力を強化・増強する」と述べている。
トランプ政権は9月初旬以降、麻薬密売船とされる船舶に対して、10回の攻撃を行ってきた。
これらの攻撃はカリブ海や、今週には南米の太平洋沖でも行われており、9月以降の攻撃で少なくとも43人が死亡したという。
しかしトランプ政権は、犠牲者の数と船舶が麻薬を積んでいたという疑惑以外、標的に関する詳細をほとんど明らかにしていない。
このような攻撃は、各国の市民団体や南米の複数の国などから幅広い非難を招いており、一部の議員や人権団体も攻撃の合法性に疑問を呈している。(了)
出典元:The Guardian:US airstrike on ‘drug boat’ kills six as aircraft carrier sent to South America(10/24)

























