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トランプ氏がウクライナに圧力、ゼレンスキー大統領が選挙を行う用意があると発言

トランプ氏がウクライナに圧力、ゼレンスキー大統領が選挙を行う用意があると発言
X_@ZelenskyyUa

アメリカのトランプ大統領の発言により、ウクライナのゼレンスキー大統領は、選挙をする用意があると明らかにした。

 

「選挙を実施する意志と準備がある」

 

トランプ大統領は、12月9日に公開された「Politico」でのインタビューにおいて、「ウクライナは、長い間選挙を行っていない。彼らは民主主義について語っているが、もはや民主主義ではないという段階に達している」と述べた。

 

この発言を受け、ウクライナのゼレンスキー大統領は9日の夜、ウクライナ議会と同盟国が許可すれば、今後3カ月以内に戦時選挙を実施する用意があるとし、次のように述べた。

 

「本日、この問題は我々のパートナーであるアメリカ合衆国大統領によって提起されたため、簡潔にお答えします。私は選挙の準備ができています。さらにアメリカに対し、欧州の同盟国と協力して、選挙の安全確保に協力してほしいと要請しています。そうすれば、今後60日から90日以内に、ウクライナは選挙を実施する準備が整います。私個人としては、選挙を実施する意志と準備があります」

 

選挙はロシアが望んできたこと

 

ウクライナでの大統領選挙は、ロシア側が求めてきたことであり、プーチン大統領はゼレンスキー大統領を退陣に追い込み、親露派政権の樹立を望んできた。

 

確かにゼレンスキー大統領の5年間の任期は昨年5月に満了したが、ウクライナの憲法は戦時中の選挙を禁じており、野党でさえ、安全保障上および政治的配慮から、戦時中の大統領選挙は認められないと繰り返し主張してきた。

 

野党「Holos」党のSerhiy Rakhmanin議員も「選挙は害悪をもたらすだけだ。彼(ゼレンスキー氏)は最高司令官であり、彼との間にどんな問題を抱えていようとも、国は余裕がない状況にある。選挙は敵を助けるだけだ」と述べている。

 

ゼレンスキー大統領は9日の演説において、選挙を実施する上で、解決すべき2つの重要な課題を指摘。兵士や数百万人の避難民、そして占領下で暮らす人々がどのように投票できるかという問題と、戒厳令が施行されている状況下で、どのように合法的に選挙を実施するかという問題を挙げた。

 

その上でゼレンスキー大統領は「パートナー国からの提案を待っている。国会議員からの提案も待っている。選挙に向けて準備はできている」と述べた。(了)

 

出典元:The Guardian:Zelenskyy ‘ready for elections’ after Trump questions Ukrainian democracy(12/9)

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