米中間選挙で投票機械が故障か?何故か押していない共和党候補が選択される
米中間選挙で使われた投票用のコンピューターで、選んでいない共和党候補にチェックが入る様子をとらえた動画が公開されている。
民主党を押しているのに共和党
その動画はYouTubeやRedditで公開されているが、そこには民主党のTobi Beck候補のボタンを押しているのに、何度も共和党のJim Lewis候補にチェックが入り、選択される様子が映っていた。
投稿した男性は英紙Independentにもこの動画を送っており、インタビューにも答えている。
その取材によれば、この映像はインディアナ州の投票所で撮影したもので、このコンピューターは投票ブースにあったものだという。
そして男性は「スクリーンにある候補者を選択しようとするたびに、その上の人間をコンピューターは選んでしまう。本当にフラストレーションがたまったため、選挙管理委員に見せるため動画を撮影したんです」と語っている。
https://youtu.be/HOMlCKH0oPY
投票の正確性が信用できない
この男性は、アメリカの政治状況が不安定であるという理由から、本名を明かしていない。
またこの動画を公開してからRedditでは、悪意のある不正投票が行われたかについて焦点があてられたが、彼自身はとにかく自分の投票が正確に行われたことを信用できない点が問題だと主張しているそうだ。そして次のように語っている。
「もし、これがエラーだったとしたら、一体どのくらいエラーが他にもあったのか?(略)悪意があったにせよ、そうでないにせよ、私たちが政府を選ぶ方法を頼りにすることはできません。私の候補者の選択を好むと、好まないとにかかわらず、皆が懸念しているはずです」
実はNHKの2016年の記事によれば、アメリカではこのようにタッチスクリーンやボタン、ダイヤルを使って投票する機械から、マークシートを挿入して記録する光学スキャナーなどの機械が導入されているが、実は古いものが多いという。
またABCでも以前、テキサス州での投票用コンピューターの異常を伝えており、その際は民主党候補に自動的にチェックが入ったり、逆のケースもあったりしたそうだ。
さらにBBCはフロリダ州に未集計の投票用紙も残されているため、再集計される可能性があると報じている。
結果としてインディアナ州では共和党候補のMike Braun氏が当選したが、不正にせよ故障にせよ、本当にコンピューターに異常があったのならば、原因究明されるべきかもしれない。(了)
出典元:INDEPENDENT:Midterm elections: Voting machine automatically selects Republican candidate instead of Democrat in Indiana, video shows(11/7)
出典元:ABC13:Texas voting machines changing some straight-party selections(10/25)
出典元:BBC Japan:【米中間選挙】フロリダ州上院選で再集計も 他の接戦区でも可能性(11/9)
出典元:NHK:大統領選を目前に、全米「投票機」に大トラブル!?(2016/5/18)