「イライラする」気候変動問題に関するエリザベス女王の言葉をマイクが拾う
イギリスで「COP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)」が開催されるのを前にして、エリザベス女王の私的な発言がマイクで拾われた。
「彼らは、話はするけど何もしない」
エリザベス女王(95)は10月14日、ウェールズの議会が開かれるため、カーディフの街を訪れていたという。
そして議会の開会式では義理の娘であるカミラ夫人と、議会議長のElin Jones氏と会話を交わしたそうだ。
その際、マイクはエリザベス女王の「COPについては全て聞いてきたけど、まだ誰が出席するのか、知らされていないわ」という言葉を拾ったという。
さらにマイクの音声記録には、気候変動問題への対策の欠如について「話はするけど何もしないのは、イライラするわ」といったエリザベス女王の言葉が残されていたそうだ。
The Queen, The Prince of Wales and Duchess of Cornwall attended the Opening of @SeneddWales this morning.
Her Majesty and Their Royal Highnesses met the @fmwales and Welsh party leaders before The Queen addressed Members of Welsh Parliament in the Senedd. pic.twitter.com/jH2gjBMQEW
— The Royal Family (@RoyalFamily) October 14, 2021
女王は各国リーダーを出迎える予定
「COP26」は10月の終わりから、スコットランドのグラスゴーで開催される予定で、エリザベス女王はそこで各国のリーダーを出迎える予定となっている。
しかし中国の習近平氏をはじめとする数カ国のリーダーは、まだ出席を明らかにしていない。
イギリス政府のGrant Shapps運輸大臣は、女王の発言は、放送されることを意図したものではないとし、「プライベートでなされたコメントは、プライベートのままにしておくべきだと思います」と述べている。
政治的な意見を言うことはない
立憲君主制のイギリスでは、女王は政治的な立場を超えた存在であり、公の場で意見を表明することはほとんどない。
しかし息子のチャールズ皇太子や、孫のウィリアム王子は長年、積極的に環境問題に取り組んできたという。
そして『スター・トレック』の俳優ウィリアム・シャトナー氏(90)が、ブルーオリジンのロケットにより最高齢で宇宙飛行に成功した翌日、ウィリアム王子はBBCのインタビューで宇宙旅行を批判。
世界で最も優れた頭脳は、代わりに地球の修復に集中すべきだと述べた。
出典元:ABC News:British queen appears to show irritation at climate inaction(10/15)