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中国系弁護士は工作員?英諜報機関が、政府に影響を与えたと警鐘を鳴らす

中国系弁護士は工作員?英諜報機関が、政府に影響を与えたと警鐘を鳴らす
Prime Minister's Office 10 Downing Street

イギリスの諜報機関「MI5(情報局保安部)」が1月13日、中国共産党の意向を汲んだ女性弁護士(もしくは法律家)が、政治に影響を与えていた可能性があると警告を発した。

 

中国共産党のために働くスパイ?

 

その女性弁護士とは、中国系イギリス人のChristine Ching Kui Lee氏(58)だ。

 

MI5が発表した警告文によれば、彼女は「中国共産党の統一戦線工作部(UFWD)のために故意に政治干渉活動に従事した」という。

 

MI5は彼女の名前と写真を掲載し、「中国共産党のために(イギリスの)国会議員に不適切な影響を与えようとしている」として非難した。

 

さらに「統一戦線工作部が、国会議員などとのつながりを確立することによって、イギリスの政治に密かに干渉しようとし、影響力のある人物との関係を深めることを目的としていた」と述べている。

 

MI5が中国に関する政治干渉の警告を発するのは初めてで、これらは国会の議長からメールで下院議員や上院(貴族院)議員にも共有された。

 

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メイ前首相からも表彰される

 

Lee氏は、少なくとも15年間は政界で活動しており、「英国華人プロジェクト」や「英国における中国系議員」などのさまざまな団体を通じて英中関係を促進してきたという。

 

そして首相時代のデービッド・キャメロン氏や、中国の習近平国家主席と彼女が会った写真も残っているという。

 

またLee氏は、テリーザ・メイ氏が首相だったころに、「Points of Light」賞を受賞したことがあるそうだ。

 

当時、メイ前首相は個人的なメッセージで、「中国とイギリスとのコミュニティ間の関与、理解、協力を促進した」と彼女を賞賛していた。

 

しかし13日の夜、受賞は取り下げられ、彼女のネットでのページにも「受賞が取り消された」と書かれていたという。

 

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野党の議員にも寄付

 

MI5は、Lee氏が「香港と中国に拠点を置く外国人のために、現役の英国会議員や国会議員志望者への金銭的な寄付を促進した」とも告発している

 

そして労働党によれば、彼女の法律事務所は、合計67万5586ポンド(約1億円)の政治献金を行っていたという。

 

そのうち58万4177ポンド(約9000万円)は、労働党の影の内閣の一員である、Barry Gardiner下院議員の事務所への「(お金ではなく)現物寄付」だったそうだ。このうち最初の寄付は2015年に行われた。

 

MI5の警告を受け、ロンドンにある中国大使館は13日夜に声明を発表。その中で、次のように述べている。

 

「中国は常に他国の内政に不干渉の原則を堅持している。外国の議会で『影響力を買おう』とする必要はなく、求めることもない。英国内の中国人コミュニティに対する中傷や脅迫の手口に断固反対する」

 

イギリスのメディアは連日、この問題について報じている。BBCはさらに詳しくい報じているので、そちらもご覧いただきたい。(了)

 

出典元:The Guardian:MI5 accuses lawyer of trying to influence politicians on behalf of China(1/13)

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