マクロン大統領、ロシア訪問時にPCR検査を拒否、DNAが渡るのを防ぐため
先週、フランスのマクロン大統領が緊迫するウクライナ問題を解決するため、ロシアを訪問したが、入国の際にPCR検査を拒否していたことが明らかとなった。
長いテーブルには理由があった?
マクロン大統領は、2月7日にロシアのモスクワを訪問。プーチン大統領とウクライナ問題を巡って会談を行った。
その際、2人は非常に長いテーブルの端に座ったことで注目を集め、ネットでも揶揄されたが、そこには理由があったようだ。
というのもフランスのマクロン大統領が入国の際に、ロシア政府から要請された新型コロナウイルスのPCR検査を拒否したからだ。
French President Emmanuel Macron refused a Kremlin request that he take a Russian COVID-19 test when he arrived to see President Vladimir Putin this week over fears of DNA theft https://t.co/iQp5eBq8Da pic.twitter.com/33Ah7XBFE2
— Reuters (@Reuters) February 11, 2022
DNAが渡ることを防ぐため検査を拒否
マクロン氏の健康状態を知る2人の関係者によれば、入国時には、ロシア政府が要請したPCR検査を受け入れてプーチン大統領に近づくことを許可されるか、または拒否してより厳しいソーシャル・ディスタンスをとらなければならないか、という選択を迫られたという。
PCR検査を受け入れれば、マクロン大統領はプーチン大統領と近づくことはできたが、検査を受けると、ロシア側にマクロン大統領のDNA(遺伝情報)が渡ることになるため、PCRは受け入れられなかったそうだ。
そもそもマクロン大統領はフランスを旅立つ時、自国でPCR検査を受けていた。このためロシア入国時にはPCR検査を拒否し、マクロン大統領に付き添っていた自国の医師による抗原検査を受けたという。
ロシア側はプーチン大統領の健康を守るため、フランス大統領とは6メートルの距離を保たねばならず、その結果あの長いテーブルになったと考えられている。
イギリスもウクライナから退避勧告
イギリス外務省は11日、ロシアによるウクライナへの侵攻の恐れから、イギリス人全員に対して直ちにウクライナから出国するよう要請した。
この退避勧告は、現地の情報および専門家からの助言から脅威のレベルが高まっており、いずれ侵略される可能性が高いと判断されたためだという。
アメリカ・バイデン大統領の国家安全保障顧問、ジェイク・サリバン氏は、2月20日の冬季オリンピック終了前のロシアによる攻撃は「確かな見通し」であり、「非常に高い(明らかな)可能性」があると述べた。
サリバン氏は、新しいロシア軍が国境に到着し、「キエフ市や国内の他の地域への迅速な攻撃」を含む「ウクライナでの大規模な軍事作戦をいつでも実行できる」状態にあると述べたそうだ。(了)
出典元:METRO:Emmanuel Macron declined Russian Covid test ‘to stop them getting his DNA’(2/11)