バイデン大統領、ベラルーシの民主派指導者と電話会談を行う
アメリカのバイデン大統領は3月26日、ベラルーシから亡命している民主派の指導者と電話会談を行った。
アメリカの支援を約束
バイデン大統領は政府専用機「エアフォース・ワン」において、ベラルーシの民主派指導者・スヴェトラーナ・チハノフスカヤ氏と電話会談を行ったという。
電話会談でバイデン大統領は、ワルシャワでの講演に出席してくれたチハノフスカヤ氏に感謝の気持ちを表明した。
またアメリカが今後も、表現の自由や自由で公正な選挙を含む人権を擁護し、推進するベラルーシの人々に対して、継続的支援を行うと強調したそうだ。
Over a phone call today, I assured @POTUS that the people of Belarus are at the forefront of the battle for freedom, the battle between liberty and repressions. We also stand firmly with the people of Ukraine. I am confident that freedom and humanity will prevail. pic.twitter.com/VypcnDkO53
— Sviatlana Tsikhanouskaya (@Tsihanouskaya) March 26, 2022
大統領選挙後に亡命を余儀なくされる
ロシアの数少ない同盟国であるベラルーシでは、2020年に大統領選挙が行われたが、選挙に不正があったとし、多くの国民がルカシェンコ大統領の退陣を求め、大規模なデモを行った。
大統領選で対立候補となったスヴェトラーナ・チハノフスカヤ氏も不正選挙に対する抗議を行ったが、ルカシェンコ側はデモ参加者などに対して激しい弾圧を実施。多くの市民が拘束され、拷問を受けたと言われている。
またチハノフスカヤ氏の身にも危険が迫ったため、その後彼女は隣国のリトアニアに亡命。現在もリトアニアで、ベラルーシに自由を取り戻すため、政権側と対峙している。
実は2020年の大統領選挙では、最初にチハノフスカヤ氏の夫が立候補したのだが、その後政権側から大衆扇動などの汚名を着せられ、18年の禁固刑を言い渡されたという。
このため夫に代わり、政治経験の全くないチハノフスカヤ氏が、大統領選に立候補。国民から絶大な支持を集めたが、ルカシェンコ氏が選挙を不正に操作し、現在も大統領の座に居座っている。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: Biden says Putin ‘cannot remain in power’; US offers Ukraine further military support – live(3/26)