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極右議員が黒人議員に「アフリカに帰れ!」とヤジ、議会が一時騒然【フランス】

極右議員が黒人議員に「アフリカに帰れ!」とヤジ、議会が一時騒然【フランス】
Twitter/Tania

フランスで極右の国会議員が、黒人の議員に向かって差別的な発言をしたとして、処分を受けた。

 

議場は騒然、議会も中断

 

その極右議員とは、政党「国民連合(RN)」に所属するGrégoire de Fournas氏だ。

 

11月3日、黒人のCarlos Martens Bilongo議員は、非政府組織「SOSメディテラネ」が、海で救助された234人の移民のために、港を見つける手助けを求めたことについて、政府に問い質していたという。

 

その時、議場にいたFournas氏は「アフリカに帰るべきだ!」と叫んだという。

 

この発言により議場は騒然。多くの国会議員が立ち上がり、「アウト!アウト!アウト!」と叫んだという。

 

議長のYaël Braun-Pivet氏も、誰がそう発言したのか、を教えるよう指示。Fournas氏だとわかると、「ありえない」と述べ、議会を中断させたそうだ。

 

議会へ出入り禁止、給料を半減

 

左翼政党「フランス・アンボウド(不屈のフランス:LFI)」に所属するBilongo議員はその後、「今日、私の肌の色について言葉を投げかけられました。私はフランスで生まれ、フランスの国会議員なのです」とコメントした。

 

一方、Fournas議員は、「アフリカに帰るべきだ!」との発言は、ヨーロッパに向かおうとする移民に向けたものだったと釈明。自分の発言が「誤解」を招いたこと、そして発言によって傷ついたのであれば、Bilongo議員に謝罪すると述べたという。

 

確かにFournas議員の言葉は、主語が「彼ら(複数形つまり移民)」とも「彼(単数形つまりBilongo議員)」とも聞き取れるが、「フランス・アンボウド(LFI)」の党首であるJean-Luc Mélenchon氏は、彼の釈明は「耐え難い」とし、国民議会から追い出すべきだとツイートした。

 

またElisabeth Borne首相も、「人種差別の余地はない」と述べ、Gérald Darmanin内務大臣も、Fournas議員は辞任すべきだと述べたという

 

そして11月4日、国会議員たちはFournas議員を、停職処分にすると決定。フランス国民議会への15日間の出入り禁止処分にし、給料を半減させることが決められたそうだ。

 

このような決定は、議会において最も厳しい処分とされている。(了)

 

出典元:BBC:French far-right MP De Fournas suspended for shouting ‘Back to Africa’(11/4)

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