英首相がウクライナをサプライズ訪問、ゼレンスキー大統領に支援を約束
イギリスのリシ・スナク首相は就任後初めて、ウクライナを訪問し、キーウでゼレンスキー大統領と会談した。
首相就任後、初めての訪問
スナク首相は11月19日、ウクライナの首都キーウをサプライズ訪問し、その様子をツイッターに投稿した。
Britain knows what it means to fight for freedom.
We are with you all the way @ZelenskyyUa 🇺🇦🇬🇧
Британія знає, що означає боротися за свободу.
Ми з вами до кінця @ZelenskyyUa 🇺🇦🇬🇧 pic.twitter.com/HsL8s4Ibqa
— Rishi Sunak (@RishiSunak) November 19, 2022
スナク首相は財務大臣の時にも何度もゼレンスキー大統領と会っていたが、今回は首相就任後初めての会談となった。
ボリス・ジョンソン元首相やリズ・トラス前首相に続いて、スナク氏も、ロシアと戦うウクライナへのイギリスの支援は揺るぎないものであると約束したという。
また同首相は、イギリスがウクライナに対し、対空砲やイランが提供する無人機に対抗する技術など、5000 万ポンド(約83億円)の防空支援のパッケージを提供すると発表した。
「あなたたちの物語を孫に語るだろう」
会談後の共同記者会見で、スナク首相は次のように述べた。
「何年後かには、あなた方(ウクライナの人々)の物語を孫に語るだろう。主権を持つ人々がいかに誇り高く、恐ろしい猛攻撃に直面して立ち上がり、いかに戦い、いかに犠牲を払い、いかに勝利したかを」
これに対しゼレンスキー大統領は、「両国にとって有意義で有益な訪問」だと賞賛。またツイッターにも「あなたのような友人が側にいてくれれば、私たちは勝利を確信できます」と投稿した。
両首脳は、欧州とウクライナのエネルギー安全保障をどう守るか、また防衛協力について議論したという。
電力不足で「危機的状況」
一方で、ロシア軍によるインフラへの攻撃により、首都キーウでは電力不足で「危機的状況」にあり、国内でも何時間も続く停電に直面しているという。
ウクライナ最大の民間エネルギー企業「DTEK」の最高経営責任者であるマキシム・ティムチェンコ氏は、「ウクライナ人は節電のために国外に出ることを検討すべきだ」と述べている。
一方、ウクライナ国防省のVolodymyr Havrylov副大臣は、12月末までにウクライナ軍がクリミア半島に進駐する可能性があると述べたそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war live: Sunak meets Zelenskiy in Kyiv and confirms UK’s ‘continued support’ – as it happened(11/19)