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NZのアーダーン前首相が、無報酬でネット上での過激派対策に取り組む

NZのアーダーン前首相が、無報酬でネット上での過激派対策に取り組む
Instagram/jacindaardern

今年の1月にニュージーランドの首相を辞任したジャシンダ・アーダーン氏が、ネットでの過激派対策に取り組むことになった。

 

現首相が、ある組織の特使に任命

 

ニュージーランドのクリス・ヒプキンス首相は4月4日、アーダーン前首相を「クライストチャーチ・コール」の特使に任命したと発表した。

 

またアーダーン前首相が、この役割を非常勤で務めるとし、彼女が報酬を受け取らない意向であることも明らかにしたという。

 

さらに特使としての役割は、今年の年末には見直される予定だと述べている。

 

「クライストチャーチ・コール」とは?

 

2019年、ニュージーランドの都市・クライストチャーチでは、白人至上主義者の男が、2つのイスラム教のモスクに侵入し、銃を乱射する事件が発生。これにより51人が死亡した。

 

この時、犯人の男は、動画が削除されるまでの17分間、Facebookで虐殺をライブ配信していたという。

 

アーダーン前首相は、事件の2カ月後、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と共に、「クライストチャーチ・コール」という組織を設立した。

 

「クライストチャーチ・コール」の目標は、テロリストや暴力的過激派のコンテンツをオンラインで排除すること。

 

すでにアメリカ、イギリス、ドイツ、韓国など50カ国以上が、「クライストチャーチ・コール」に登録。他にもFacebookの親会社であるMetaやAmazon、Google、Microsoft、YouTube、Zoom、Twitterなどのテック企業も参加しているという。

 

この組織は現在、新しいネット安全システムの開発に成功し、人工知能のような急速に台頭する技術の影響について研究しているそうだ。

 

アーダーン氏は4月まで議員を続けており、4月5日には国会で最後の演説を行ったという。(了)

 

出典元:ABC News:Jacinda Ardern to begin new role combating online extremism(4/4)

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