イスラエル、国連のグテーレス事務総長の辞任を要求
イスラエルの国連大使は24日、国連のアントニオ・グテーレス事務総長の辞任を求めた。
イスラエルの占領が原因
グテーレス事務総長は24日、ニューヨークで開かれた国連の安全保障理事会の会合で、次のように述べたという。
「10月7日のイスラエル内部におけるハマスの攻撃があったからと言って、パレスチナの人々を集団で罰することは正当化できない」
その上でグテーレス事務総長は、イスラエルとガザ地区における紛争の停戦を求め、次のように述べた。
「イスラエル南部で10月7日に起きたハマスによる攻撃は、何もない状況で起きたわけではなく、イスラエルによる56年にも及ぶ、パレスチナの人々の息の根を止める占領に続くものである」
UN Secretary-General Antonio Guterres says Hamas’ October 7 attack on Israel ‘did not happen in a vacuum’ as the Palestinian people are subjected to a ‘suffocating occupation’⤵️ pic.twitter.com/oXM772cKHE
— Al Jazeera English (@AJEnglish) October 24, 2023
イスラエルが即時辞任を要求
これに対し、イスラエルのGilad Erdan国連大使は、安全保障理事会の場で怒りを露わにし、グテーレス事務総長の即時辞任を要求した。
Erdan国連大使は、グテーレス事務総長の演説をショッキングなスピーチだとし、「この地域の現実から完全に切り離され、ナチ・ハマスのテロリストが犯した大虐殺を、歪曲された不道徳な観点で見ている」と非難した。
Israel must rethink its relationship to the UN https://t.co/V8WxJwgNS1
— Eugene Kontorovich (@EVKontorovich) October 24, 2023
ヨルダンもイスラエルを非難
一方、隣国のヨルダンの外務大臣であるAyman Safadi氏は、ガザ地区での紛争について、イスラエルが国際法に則っているかのように見せているとして、非難した。
さらにSafadi外務大臣は、この危機を扱う各国のリーダーに対し、ダブルスタンダードを止めるよう要求。国際社会は、パレスチナの人々に対するイスラエルの戦争を終わらせる責任があると述べた。
またヨルダンのラーニア王妃も、これまでいかに多くの国が、パレスチナの人々に対するイスラエルの扱い方を非難することを拒否し、明らかなダブルスタンダードを取ってきたか、と批判。次のように述べた。
「私たちは、世界が沈黙しているのを見続けています。各国は、犠牲者を知りながら、懸念を表明するのを止めています。そして常に前置きで、イスラエルを支援する形を見せているのです」(了)
出典元:The Guardian:Israel-Hamas war live: Hundreds killed in past day by Israeli airstrikes, Gaza health ministry reports; UN chief calls situation ‘more dire by the hour’(10/24)