「ファルコン・ヘビー」の打ち上げ成功、全過程を追った中継映像が大迫力


ベンチャー企業のスペースX社が、巨大なロケット「ファルコン・ヘビー」の打ち上げを行い、成功させた。

 

中継映像では多くの人々が興奮

 

「ファルコン・ヘビー」はアメリカのフロリダ州にあるケネディ宇宙センターの39A発射台から、現地時間の2月6日、午後3時45分に打ち上げられたという。

 

この打ち上げを見ようとフロリダの海岸には数千人が集まり、列をなして興奮しながら見守っていたそうだ。

またスペースX社は中継映像をYouTubeでも公開。そこには20分前の様子から、打ち上げ、そしてブースターの垂直着陸まですべての過程が映し出され、イベントのたびに、多く人々から歓声が上がっている。(動画では打ち上げは22分ごろ)

高さ70m、27基のエンジンを搭載

 

この打ち上げはスペースX社のCEOであるイーロン・マスク氏が出資した民間プロジェクトで、彼にとってもこれまでで最も大胆なミッションで、大きな賭けだったという。

 

実際、「ファルコン・ヘビー」は、人々を月へと送り出したNASAの「サターンV」計画以来、最も巨大なもの。高さは70mもあり23階建てのビルに相当し、多くの物資を積載できるそうだ。

 

これを可能にするため、「ファルコン・ヘビー」は9つのマーリンエンジンがついたロケットを3機使用し、合計で27基のエンジンを搭載。64tの貨物を載せて打ち上げられ、軌道に乗せることが可能だとされている。

 

もっとも今回は打ち上げテストということもあり、マスク氏の「テスラ・ロードスター」が運ばれるが、貨物全体の重量はずっと軽かったそうだ。

ブースターの垂直着陸も成功

 

マスク氏が2016年9月に発表した目標は、火星に人類を移住させること。しかも大幅にコストを抑えて実現させることを狙っているという。

 

そのために必要なのがロケットの再利用。スペースX社では「ファルコン9」というロケットを使い、打ち上げ後に予定の場所へ垂直着陸させる技術を積み上げ、成功させてきた。

 

そして今回の「ファルコン・ヘビー」の打ち上げでも3つのブースターのうち、サイドにある2つを陸の基地へ、残りの1つを海上にある施設(ドローン船)に垂直着陸させる予定だったという。

 

そして海上施設に着陸する予定だったブースターは確認されていないが、2つのブースターは予定通り陸上基地に垂直着陸させることに成功した。

ちなみに「ファルコン」という名前は、映画『スターウォーズ』に出てくる「ミレニアム・ファルコン号」に因んで付けられたとされている。

 

今回の打ち上げ成功がきっかけとなり、さらに民間会社による宇宙への進出が加速するのかもしれない。(了)

 

※下の動画はイメージとなる。

 

出典元:ABC News:Elon Musk’s SpaceX launches megarocket with his own Tesla vehicle on board(2/7)

出典元:CNN:SpaceX launches Falcon Heavy, the world’s most powerful rocket(2/6)

出典元:ABC News:SpaceX set to launch massive Falcon Heavy rocket(2/5)