1700年前のニワトリの卵、内部に卵黄や卵白が含まれていた!【イギリス】
イギリスで発掘されたローマ時代の卵の調査が行われ、意外な事実が明らかになった。
スキャンで卵の中身が明らかに
そのニワトリの卵は約1700年前のもので、以前イングランド・バッキンガムシャーの町、アリスベリーでの発掘中に発見されたという。
そして最近、3D画像を生成するマイクロCTスキャンにかけられ、気嚢を含む卵の中身が明らかになったそうだ。
この卵の内部には、まだ液体が残っており、卵黄と卵白も含まれていることが判明した。
唯一無傷で残った卵
アリスベリーでの発掘は、住宅開発に伴い2007年から2016年に行われ、その際には他の卵も見つかっていたが、それらは発掘中にすべて割れ、強烈な悪臭を放ったという。
唯一無傷で残ったこの卵の発見は2019年に発表され、最近ケント大学に運ばれて、保存修復家のダナ・グッドバーン=ブラウン氏により、スキャンが行われたそうだ。
その結果、卵の中身が明らかになったのだが、発掘調査を監督した「Oxford Archaeology」のエドワード・ビドルフ氏は、次のように述べている。
「イギリスで当時、唯一の無傷の卵を発見したことは、驚くべきことだったが、卵がまだ元の内容物を保持しているという事実は、まったく信じられないことだ!」
ロンドン自然史博物館のダグラス・ラッセル氏も「これは私がこれまでに見た中で、意図せず保存されていた鳥類の卵の中で最も古いものです。それが魅力的です」と語っている。
今後もこの卵の調査は進められ、正確にどの種が卵を産んだのか、などが調べられるという。(了)
出典元:BBC:Aylesbury Roman egg with contents a ‘world first’, say scientists(2/11)