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チリ沖の海底探査で、20種に及ぶ海洋生物の新種を特定

チリ沖の海底探査で、20種に及ぶ海洋生物の新種を特定
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最近行われた太平洋での海底探査において、少なくとも20種類に及ぶ海洋生物の新種が特定された。

 

28日間に及ぶ調査で、新たな海山を発見

 

この調査を行ったのは、アメリカ・シュミット海洋研究所の研究チームだ。

 

彼らは8月、調査船「ファルコール号」に乗り、南東太平洋のチリ沖で28日間に及ぶ調査を行ったという。

 

その結果、チリ沖約1450kmの海底で、高さ約2マイル(約3200m)級の新たな海山を発見し、海底の地図も作成したそうだ。

 

またその海山付近には、自然のままのサンゴ園や、海綿園などがあり、豊かな深海の生態系を支えていたという。

 

そして「スバスティアン」という遠隔操作の潜水艇を使用し、深海探査中に画像や、生物のサンプルを収集。少なくとも20種の海洋生物の新種を発見したという。

 

イソギンチャク、ウニ、サンゴなどの新種

 

発見された新種にはイソギンチャク、ウニ、サンゴ、エビ数匹、スクワット・ロブスターなどが含まれるという。

 

またクジラの骨の化石も発見され、古代のクジラの新種の発見につながる可能性もあると考えられている。

 

さらに今回の遠征調査では、史上初めて、希少で謎に満ちたプロマコテウティス・イカ(Promachoteuthis squid)も記録されたそうだ。しかも今後も、さらに多くの海洋生物が発見されると期待されている。

 

この地域は国際的な海洋保護の最優先地域であり、その膨大な生物多様性と珍しい地質により、公海上における最初の海洋保護区の1つになる可能性があるという。(了)

 

出典元:ABC News:At least 20 new species identified in recently discovered underwater ecosystem(8/28)

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