ロシア初のAI人型ロボット、一般公開の様子が悲惨すぎた

ロシアが初めて開発したAI人型ロボットが、お披露目のステージでよたつき、まるで床にダイブするようにみっともなく倒れてしまった。開発した会社はまだ開発途中であったことと、調整のミスがあったことを理由に挙げている。
華々しいデビューのはずが
今月10日、ロシアのロボット開発企業「Idol」を中心とした複数の会社が共同開発したロボット「AIdol」が、モスクワで一般公開された。これはロシアで初めて作られたAI人型ロボットで、ロシア企業が開発しただけでなく、部品の大部分がロシア内で調達されている。
お披露目のステージでは映画『ロッキー』のテーマ曲が流れ、ロボットが2人のスタッフに付き添われて歩み出てくる。だがすぐにつまずき、床に顔面から倒れ込んでしまうのだ。スタッフは慌ててロボットを引きずり、舞台の袖に退場させる。倒れた衝撃で外れた部品が残っているのだが、別のスタッフが素早く黒布を広げて隠してしまう。
Russia presented its human-like AI robot. It fell down as it walked onto the stage. pic.twitter.com/YAk7w2SsWV
— Anton Gerashchenko (@Gerashchenko_en) November 11, 2025
まだ試験段階だった
開発会社「Idol」によれば、このロボットはまだ試験的段階で、調整のミスが今回の転倒につながったとのこと。CEOのVladimir Vitukhin氏は、今回の経験は良い学びになったと言っている。
動画には「このロボットは、ウオッカを飲みすぎた老人を再現することに成功している」、「ロシアはロボットまでもが酔っ払いだ」といった揶揄するコメントが寄せられている一方、「ロボット工学は難しい。ロシアがチャレンジしたことは嬉しい」、「テスラもボストンダイナミクスも、どんなロボット開発企業にも失敗した動画が残っているものだ」といった擁護のコメントも多い。
「AIdol」は1回の充電で6時間動く。また、精密に動きを制御できる19のサーボモーターを内蔵し、感情を顔で表現できるようになっている。今のところ部品の77%がロシア産だが、その割合をさらに増やし、今後のニューモデルでは93%ロシア産を目指すとのこと。(了)
出典元:HindustanTimes:Russia’s first AI-powered humanoid robot falls on stage during debut in Moscow. Watch(11/12)
出典元:Newsweek:Russia ‘Human’ Robot Falls on Stage During Debut(11/11)


























